2021 Fiscal Year Research-status Report
幼児期の食育ガイドの開発~世帯構造の違いによる幼児の食認識の発達~
Project/Area Number |
19K02330
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
瀬尾 知子 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (00726309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榊原 洋一 お茶の水女子大学, 名誉教授 (10143463)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 幼児期 / 食育 / 世帯構造 / 養育者 / 食意識 / 食認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.研究目的:本研究の目的は,核家族世帯,三世代世帯,一人親世帯といった世帯構造の違いにより,養育者のかかわりや食意識,生活状況等がどのように異なるのか,さらにその違いが子どもの食認識の発達にどのような影響を与えるのか,実証的に検討し,子どもの発達と生活の実情に即した食育ガイドを開発し,心理学的側面から具体的な提言を行うことである。
2.研究実績 2021年度は、2020年度に質問紙項目の選定を行ったものをもとに、質問紙の予備調査を3歳から5歳の子どもを持つ保護者に対して予備調査を実施した。その後、質問紙調査項目の再検討を行い、質問項目を決定した。そして、10月から11月にかけて幼児期の子どもを持つ保護者を対象に、本調査を実施した。10月から11月にかけての調査では、187人の幼児期の子どもを持つ親からの回答を得た。しかし、単独世帯家庭からの質問紙の回答が少なかった(15人/187人)ため、再度、別の地域に調査を依頼して同様の調査を実施することとした。そして、2月から3月にかけて、追加で質問紙調査を行い、195人の親から回答を得た。現在、2月から3月にかけて実施した調査結果の回収ならびにデータ整理を行っており、来年度の学会発表等のための準備と分析を進めている。2021年度は、幼児期の子どもを持つ親に対して質問紙調査の本調査を行うことができた。今後は、家族形態の違いによる子どもの食認識や食行動の違いについては分析をすすめる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は、本調査を9月までに終了することを予定していた。しかし、コロナ感染症の収束が見通せず、依頼する予定の園の休園や、園関係者以外の外部者が園を訪問することが制限され、なかなか本調査をすることが出来なかったた。そのため、調査時期が遅れ、分析まで進めることが出来なかった。調査時期の遅れのため予定していた分析まで進んでいないため、研究はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、2021年度に質問紙調査を行ったデータをもとに、結果を分析し、家族形態の違いにより、子どもの食認識や食行動が異なるのか明らかにする。
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Causes of Carryover |
(理由)今年度は、質問紙調査の予備調査と本調査を終了し、分析を進めることを予定していた。しかし、コロナ感染症の広がりにより、予定していた調査時期を遅らせなければならなかった。そのため、調査分析のための費用と調査結果報告のための学会発表ができなかったため、分析のための費用と発表のための予算として確保しておいた金額が次年度使用額として生じることになった。 (使用計画)1.質問紙調査結果分析のための費用にあてる。2.学会発表や論文発表のための費用にあてる。
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Remarks |
研究紹介・成果に関するHPの開設。
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