2023 Fiscal Year Annual Research Report
アパレルCADシステムを用いた風合い「しっとり」の触覚と視覚評価の関係
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19K02348
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
末弘 由佳理 武庫川女子大学, 生活環境学部, 准教授 (40469531)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | しっとり / KES |
Outline of Annual Research Achievements |
インターネットショッピングにおいて消費者は主に写真等の画像から商品を選ぶことになる。布製品において、特に直接肌に触れるアイテムの場合、風合いが重要であると言えるが、画像から触感の情報を伝えることができれば、より満足度の高い購買が成立すると言える。本研究の目的は,バーチャルでの着装状態の衣服から得られる感覚を評価することを目的とし、特に視覚的な「しっとり」の印象に着目する。自身の先行研究により得られた触感における「しっとり」との関係を分析する。 実験方法は以下の通りである。先行研究において、触感「しっとり」を分析した6試料におけるKESの値を用いて、バーチャル布をテクノア社製のi-Designerにより作成し、そのバーチャル布を用いて、ギャザースカートをバーチャルにおいて作成し、3Dシミュレーション機能を用いて着装を行った。その前面画像を画像試料として、印象評価を実施した(回答者数:278)。印象評価に用いた画像をAdobe社製Photoshop、東レ社製クレアコンポⅡを用いて、スカート前面の面積、高さ(丈)、幅、脇線のウエストから裾にかけての広がり(角度)を測定した。 測定した値を解析の結果、ギャザースカートの3Dバーチャル画像(前面)の計測値においては、視覚的な「しっとり」と面積及び脇線角度の間に負の高い相関関係がみられ、評価者はギャザースカートのウエストライン付近の脇線の膨らみを見て判断していることが分かった。また、ギャザースカートのノード数により差があることが示唆された。
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