2021 Fiscal Year Research-status Report
学校着用服が育む諸感覚の解明と服育への応用方法・効果測定指標の開発
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19K02353
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
内藤 章江 お茶の水女子大学, グローバルリーダーシップ研究所, 特任講師 (70367639)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 服育 / 学校制服 / 評価指標 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である2021年度は、2020年度に引き続き新型コロナウイルス蔓延に伴う緊急事態宣言の度重なる発令により、年度内に予定していた調査をやむを得ず断念し、2022年度調査の実施を目指して研究期間の延長申請(4年目、2022年度)を行った。 3年目(2021年度)は、4年目(2022年度)に本研究の最終目的である「学校着用服が育む諸感覚の解明」と「服育への応用方法・効果測定指標の開発」を達成するために、1年目(2019年度)に実施した大規模アンケートで使用した調査項目および調査結果と、2年目(2020年度)に実施したA県I市における学校制服着用者(中学生)とその周囲(保護者、教師、地域住民)の「想い」を反映した制服デザインを用いて「服育効果指標」を作成し、調査対象地域(A県I市)の教育委員会及び小中学校の校長会における指標(調査内容)の確認・検討、指標(調査内容)の倫理審査、コロナ禍においても調査可能な方法の検討を行った。 検討の結果、作成した指標については倫理審査ならびに小中学校長の承認を得ることができ、A県I市の小学校(42校)6年生、中学校(19校)1年生と2年生の男女計10,000名およびその保護者10,000名、教員1,500名を対象に調査できることとなった。また、承認を得たことにより調査実施において教育委員会と小中学校長の協力を得ることができ、コロナ禍においても調査が実施できるよう保護者や教員へのオンライン調査実現に向けた協力を得ることができた。また児童・生徒への調査については、GIGAスクール構想の取り組みの一環として児童・生徒一人一人に配布されたタブレットを用いて調査(指標を用いた効果測定)を実施できることとなり、1年目(2019年度)よりも大規模な調査を実施できる状況を得た。これによりコロナ禍においても着実に調査可能な状況を整備できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度に引き続き、新型コロナウイルス蔓延に伴う緊急事態宣言の度重なる発令により、当初計画していた通りに進めることが困難となった。しかし、2020年度中に柔軟に計画変更・対応したことにより、研究を停滞させることなくコロナ禍においても調査を実施できる方法・協力体制を作り出すことができ、進展させることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度中にコロナ禍においても調査を実施できる方法・協力体制を作り出したことにより、2022年4月に作成した服育効果測定指標を用いた調査を実施できるようになった。調査結果を検証し、本研究の最終目的である「学校着用服が育む諸感覚の解明」と「服育への応用方法・効果測定指標の開発」を取りまとめる。
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Causes of Carryover |
2021年度は、2020年度に引き続き新型コロナウイルス蔓延に伴う緊急事態宣言の度重なる発令により、年度内に予定していた調査をやむを得ず断念したため、計画通りに助成金を使用することができなかった。2022年度は4月に作成した指標を用いた調査を実施し、成果を学会発表と論文により発信し、結果と指標の応用方法について調査協力機関等との打ち合わせを重ねる予定であり、そのための出張費(旅費交通費)、論文投稿費、結果と指標の応用方法にかかわる消耗品購入や冊子等作成費として使用する計画である。
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