2022 Fiscal Year Annual Research Report
子育て期後の共働き家族における妻のキャリア形成と夫の家庭役割、勢力関係
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19K02362
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
中川 まり 大妻女子大学, 家政学部, 准教授 (00649634)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 共働き家族 / 勢力関係 / 妻のキャリア要因 / 家計管理 / 夫の家事参加 / 資源論 / 共分散構造分析 / インターネット調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、先行研究レビュー、二次データ分析、本調査であるインターネット調査の実施、依頼原稿2本、研究論文2本の投稿を行った。先行研究のレビューでは、勢力関係、資源論、最新の夫婦研究を整理した。その後先行研究で得られた知見と二次データ分析をふまえ、分析モデルを再度検討し、インターネット調査の調査票の作成を行った。 令和2年度から延期したインターネット調査は実査をマイボイスコムに委託した。調査期間は2023年2月である。調査対象者は1都3県に居住し、既婚、中学生以上の末子を含む子どもと同居し,雇用者である59歳以下の妻1300名である。 実査後、研究代表者が分析を行い、分析結果について論文を執筆、2023年4月に単著論文として学会誌に投稿し、現在審査中である。このほかに研究論文として、中川まり,2023(印刷中),「高学歴女性における幸福感と結婚」『大妻女子大学家政系研究紀要』第59号を執筆し掲載が決定している。令和4年度は上記実績のほかに日本家政学会家族関係学部会第42回家族関係学セミナーの開催校実行委員として学会活動に大きく貢献した。さらに日本家政学会編集委員として『日本家政学会誌』74号を担当し、編集後記執筆などを行った。 今年度は最終年度である。4年間を通じて単著書籍1本、紀要論文2本、審査中論文1本、文献紹介含む依頼原稿7本、国際学会発表2回、国内学会発表4回を行った。当初計画以上の実績となり、十分な成果を上げることができた。第1の研究目的である末子中学生以上をもつ共働き妻の就業と夫との家庭役割の分担および家族要因との関連性は、子育て・家事のゲートキーピング概念を用いて明らかにし、学会発表、単著書籍(2021)および紀要論文にて公開した。第2の目的である妻のキャリア要因と夫婦間の勢力関係、家計管理との関連性についても紀要論文1本、審査中の論文1本の執筆を行った。
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