2022 Fiscal Year Research-status Report
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19K02400
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Research Institution | Shimonoseki City University |
Principal Investigator |
韓 昌完 下関市立大学, 経済学研究科, 教授 (90599622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小原 愛子 下関市立大学, リカレント教育センター, 准教授 (00783218)
上月 正博 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (70234698)
權 偕珍 琉球大学, 教育学部, 准教授 (90806217)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 教育成果 / QOL / 尺度開発 / 信頼性の検証 / 構成概念妥当性 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は、3県の自治体で4校を対象とした尺度の評価データ収集を完了し、統計解析による尺度の有用性検証のみとなっていた。しかし、今年度は新型コロナウイルスの根強い感染拡大と、ポストコロナに向けた大学の方針決定などへ、研究代表者のエフォートが割かれ、結果的に分析作業の遅れと、学会発表並びに論文投稿のスケジュールが後ろ倒しとなった。 尺度の有用性検証においては、昨年度収集した合計1286件のデータの内、欠損値などを除外した分析可能な1083件のデータを統計解析し、尺度の高い信頼性および構成概念妥当性が検証された。分析の結果、特に高い信頼性および妥当性が確認されたのは、収集されたデータの内小学校低学年(1~2年生)のデータを除く、821件のデータセットで分析を行ったものであった。尺度の信頼性は、Cronbach's α分析によって、尺度全体で、α=0.903となり、各領域の信頼性は、α=0.676~0.810の値となった。構成概念妥当性の分析には、構造方程式モデリングを使用し、良好な適合度が得られた(GFI=0.955, CFI=0.956, RMSEA=0.046)。小学校低学年を対象としたデータでは、特に身体面の評価において、ばらつきが大きく、尺度項目の説明などの改修が必要である可能性が示唆された。残りの課題として、本研究結果を基に学会発表を行うとともに、学術誌への投稿を進める予定である。査読を含めた他の研究者とのディスカッションを通して、研究成果の普及と洗練に努める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大とポストコロナに向けた大学の方針決定などに研究代表者のエフォートが多く割かれ、学会発表や学術誌への論文投稿に至らなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究成果を国際学会において発表し、多分野の研究者とディスカッションすることで、分析結果の解釈や考察をより洗練したものにしていく。また、学術誌への投稿を行い、研究成果の普及に努める。
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Causes of Carryover |
国際学会参加への参加費と旅費、および論文投稿費用が必要となるため次年度使用額が生じた。
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