2023 Fiscal Year Research-status Report
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19K02400
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Research Institution | Shimonoseki City University |
Principal Investigator |
韓 昌完 下関市立大学, 経済学研究科, 教授 (90599622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小原 愛子 下関市立大学, リカレント教育センター, 准教授 (00783218)
上月 正博 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (70234698)
權 偕珍 琉球大学, 教育学部, 准教授 (90806217)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 教育成果 / QOL / 尺度開発 / 信頼性の検証 / 構成概念妥当性の検証 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度において、作成した尺度の有用性検証を行ったところ、身体面の評価において、ばらつきが大きく、尺度項目の説明などの改修が必要である可能性が示唆された。そのため、QOL研究及び尺度開発の研究者12名から意見を収集し、尺度の領域・項目及び注釈の追加を行うことで、修正を行った。 新しくデータを収集する必要があったため、2県の自治体で4校を対象とした尺度の評価データを収集し、統計解析による有用性検証を行った。今年度収集した合計436件のデータのうち、欠損値等の関係から46件のデータが分析対象外となった。そのため、390件のデータを分析対象とした。信頼性分析を行った結果、各領域のCronbach’sα係数が0.722~0.840であり、尺度全体のCronbach’sα係数が0.905という結果となった。前回よりデータ数は少なかったものの、各領域及び尺度全体のCronbach’sα係数がより良好なものとなったため、本年度の尺度構成を採用することとした。 残る課題として、構成概念妥当性の検証と本研究結果を基に学会発表を行うとともに、学術誌への投稿を進める予定である。査読を含めた他の研究者とのディスカッションを通して、研究成果の普及と洗練に努める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度から続く新型コロナウイルスの感染の影響から、データ収集にかなりの時間を要した。そのため、学会発表や学術誌への論文投稿に至らず「やや遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究成果を国際学会において発表し、多分野の研究者とディスカッションすることで、分析結果の解釈や考察をより洗練したものにしていく。また、学術誌への投稿を行い、研究成果の普及に努める。
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Causes of Carryover |
国際学会参加への参加費と旅費、および論文投稿費用が必要となるため次年度使用額が生じた。
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