2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19K02423
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
足立 祐子 新潟大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (00313552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 洋子 岩手大学, 教育推進機構, 教授 (60344628)
富谷 玲子 神奈川大学, 外国語学部, 准教授 (40386818)
宇佐美 洋 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40293245)
今村 和宏 一橋大学, 大学院経済学研究科, 非常勤講師 (80242361)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 教師教育プログラム / 日本語教師の資質・能力 / リフレクション / 授業対応力 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.教師教育に関する各研究メンバーの課題とそれに関する議論、2.教師教育プログラム実施からの教師教育の根源的な問題の洗い出し、3.”Educating Second Language Teachers”(Donald Freeman,2016)における教師教育の検討、の3点を実施した。 当初は、現職者研修を数回実施しその結果を反映した教師教育モデルを作成する計画であった。しかしながら、コロナ感染拡大防止等の制限のため計画を変更し、研究メンバーの研究会をリモートで行い議論を進め、上述の3点を実施した。1については、各メンバー専門の課題を中心に教師養成と現職者研修を議論した。2では、教師の身体表現に焦点を当てたワークショップを、演劇やダンス等が専門の講師に依頼し実施した。研修終了後、ワークショップの講師と参観者(研究メンバー)との間で、研修の進め方やねらいについて振り返りを行った。身体表現をテーマとした教師教育は昨年度も実施したため、昨年度の経過も踏まえて議論を進めた。日本語教師と身体表現についての科研メンバーの富谷氏のコメントは意義が深いと考える。3については、昨年度に議論を行ったreflectionに関する検討を行った。”Educating Second Language Teachers”の示唆により、Schon(1983、1987)が述べている「problematic」は、状況に対する方向性を表し、習慣的な応答がその状況では機能しないこと等の認識を確認した。また、授業実施後の教師もしくは授業参観者によるreflection on actionが日本語教育における教師教育で多用されているのに対し、それが実際に行われている授業(現在)と言葉で表現された過去との間の分離を生み出すことも確認した。この点については、上の2の教師教育プログラムの実施からも確認できた。
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Research Products
(5 results)