2021 Fiscal Year Research-status Report
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19K02427
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
今村 光章 岐阜大学, 教育学部, 教授 (10300120)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 環境教育 / 環境倫理 / 環境絵本 / 消費倫理 / 教育学 |
Outline of Annual Research Achievements |
環境教育の黎明期の歴史を再検討するため、用語『環境』と『環境教育』の系譜をたどりなおす文献研究を実施した。環境教育の語義と理念を求めて、「環境」と「環境教育」という用語の語義や意味、日本語に導入された際の歴史をたどることで、用語を吟味しながら環境教育の本来的な意義を探った。また環境教育史に関する教育学的考察研究では、環境教育の特徴を理解するために1972年以降に国際的な政治の場で成立した現代的な環境教育の黎明期の歴史を教育学的な見地から捉えなおした。この両方の過程で、環境教育が産み落とされた際の理念を再確認して、環境教育が直面している問題を解決するための示唆を得た。他方、環境絵本を検討した。教育人間学的見地から、環境教育人間学の構築への構想を得た。既存型環境教育の一つである絵本についての研究も進めている。また、成果物の出版に向けて、未公開論文の作成をすすめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、海外での教育実践事例を収集することを目指していたが、新型コロナ感染症のまん延で、困難となった。その点を除いては順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果を報告できる書籍や報告書等を作成する予定である。
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Causes of Carryover |
イギリスを中心として、教育実践現場の視察の海外出張を予定していたが、新型コロナ感染症の蔓延のため、差し控えざるを得なくなった。そのため、最終年度に、研究成果を発表する刊行物を出版する予定である。
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