2023 Fiscal Year Research-status Report
学校教育と社会教育をつなぐ学習内容と史的展開に関する研究
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19K02428
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
板橋 孝幸 奈良教育大学, 学校教育講座, 教授 (00447210)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 郷土教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度までに取り組んだ中等教育的機関、旧制中学校、師範学校の研究課題を整理し、青年期教育機関における学校教育と社会教育をつなぐ学習内容を主に検討した。分析を通して、小学校教員が中等教育的機関の指導も担う事例、中等教育機関の教員が自校の生徒に郷土教育を実践する事例、小学校教員と中等学校教員が連携する事例など、さまざまな取り組みが行われていたことが明らかとなった。こうした事例は、それぞれ社会教育に直接あるいは間接的に働きかける違いはあったが、よりよき地域住民を育成しようとする目的においては重なっていた。 郷土教育の実践を展開するにあたっては、地域事象に対する深い理解が必要になる。そのため、郷土教育を担った教員たちはさまざまな調査や統計資料の整理などを通して学習内容を構築していった。こうした郷土に関する調査は、教員による取り組みだけでなく児童生徒さらには地域住民も巻き込んで展開され、学習内容の基礎資料作成に留まらず、学習者の郷土認識育成にも大きく寄与した。さらに、よりよく地域住民を育成するには、郷土に対する認識を身に付けるだけでは不十分と考える教員たちもいた。そうした教員たちは、実際に行動をおこすことにより、地域振興へとつなげようとする構想を持っていた。児童生徒さらには地域住民自身が、地域貢献にどう寄与できるか考えて行動できるように、教員たちは学習内容をつくろうとしていたのである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
業務の多忙、子の養育。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に十分取り組めなかった最終年度のまとめを行う。
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Causes of Carryover |
一部予定していた調査が難しかったため。次年度、旅費等として使用する。
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