2021 Fiscal Year Research-status Report
帝国大学農学部と「満洲」―調査研究・人材送出・政策関与―
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19K02432
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤岡 健太郎 九州大学, 大学文書館, 教授 (00423575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永島 広紀 九州大学, 韓国研究センター, 教授 (50315181)
三島 美佐子 九州大学, 総合研究博物館, 教授 (30346770)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 帝国大学農学部 / 満洲 / 調査研究 / 人材送出 / 政策関与 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍により、2020年度に引き続き、海外における資料の調査・収集活動は不可能な状況が続き、国内においても資料所蔵機関の休館や利用制限、研究代表者・分担者の所属大学の出張自粛の指示等があったため、原資料を実際に閲覧しての調査・収集活動を行うことができなかった。そのため、2021年度中の作業として、資料収集に関しては、インターネット上に公開されたものを収集する作業を中心として進め、収集した資料および既収集資料から、データ作成や、資料分析等を行うことに注力することとした。こうした作業を進めた結果、まだ研究論文等の具体的成果は出すことができていないものの、以下のとおり、データの集積についてはある程度の進展が示すことができた。 研究課題のうち、「調査研究」「政策関与」に関わる作業としては、2020年度に引き続き、帝国大学農学部教官の満洲への出張状況一覧と、帝国大学農学部教官による満洲関連研究論文目録について、新たに収集した資料などから、若干のデータの追加・修正を行った。 また、「人材送出」に関する作業として、昨年度作成した、満洲における各帝国大学農学部卒業生の活動履歴をまとめた一覧について、出典資料の捜索範囲を広げて、より多くの卒業生の履歴を拾う作業を開始した。これについては対象者が大幅に増加し、作業もより複雑になったことにより一覧を完成させることはできなかったため、2022年度も引き続き作業を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により資料収集を予定していた図書館・アーカイブズ等が休館・利用制限を行い、所属大学からは出張の自粛も指示されたことにより、資料収集が進まなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルスの感染状況とそれへの大学、資料収集先の対応を考慮し、収集可能な範囲での資料に基づいた研究を行う。状況によっては研究内容につき、元々の趣旨に反しない程度の範囲において、変更・縮小を行うことを検討する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により出張による資料の調査・収集ができなかったことが理由である。 2022年度は行動制限等が緩和されるタイミングを見計らって未見資料の調査・収集を進め、予算消化に努める。
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