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2023 Fiscal Year Annual Research Report

「社会に開かれた」幼児教育の日米比較実践史研究

Research Project

Project/Area Number 19K02466
Research InstitutionJissen Women's University

Principal Investigator

野尻 美枝  実践女子大学, 生活科学部, 准教授 (60554110)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywordsアメリカ幼児教育 / キリスト教主義幼稚園 / 保育カリキュラム
Outline of Annual Research Achievements

最終年度となる2023年度は、20世紀初期のアメリカにおける幼・小接続カリキュラムの検討を中心に行った。従前の研究では、テーマのある保育を中心統合法的な保育と位置づけ、また、これをフレーベル主義保育と対峙した構図で描出していたが、実際には、フレーベルの思想が最も分かりやすく表れている著作『母の歌と愛撫の歌』に準拠した実践であった。
この他、カナダの20世紀初期の幼稚園教育の特徴は、文献等の調査結果により、伝統的なフレーベル主義を忠実に具現化した保育を墨守していたことがわかった。
本研究の研究期間全体を通して、近代日本のキリスト教主義幼稚園が北米のいかなる潮流の影響を受けて日本各地へ伝播したのか、代表的な幼稚園の保育カリキュラムより検討を行った。近代日本において、キリスト教主義幼稚園が、地域・社会に開かれていくありようから、『母の歌と愛撫の歌』の貢献は非常に大きい。同時代の官立・公立等の幼稚園や保姆養成には同書を活用した保育の展開を見つけることは難しい。近代日本のキリスト教主義幼稚園が、広く地域・社会に受け入れられた背景には、フレーベル主義の精神をあらわした『母の歌と愛撫の歌』と、それを礎とする家庭と幼稚園との連携があったといえるだろう。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 1918年アメリカにおける幼稚園月間カリキュラムの特徴 -保育者の実践に基づいて作成された教育要領を手がかりに-2023

    • Author(s)
      野尻美枝
    • Organizer
      日本保育学会 第76会大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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