2019 Fiscal Year Research-status Report
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19K02469
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
三上 敦史 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30362304)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 全国型予備校 / 中等教育 / 高等教育 / 検定試験 / 入学者選抜 |
Outline of Annual Research Achievements |
国立国会図書館・各公共図書館などにおいて資料調査を実施したほか、予備校や高等学校から入手した全国型予備校に関する資料の整理に努めた。 まず着手した作業は全国型予備校に発展する予備校についての経営・授業の実態である。既に拙論(2012)「『学力コンクール』の時代(1946-70)ーー大学入試の模擬試験を実施した学生団体の歴史ーー」で明らかにしたように、1960年代までは有力大学の学生サークルが大学入試に関する具体的なデータを握っていた。70年代は、大学紛争によりその態勢が瓦解して迎える時期であるが、大学入試の実態はほとんど変わらぬまま推移する。この間、一部の予備校が情報収集・分析・配信に努めた結果、79年の共通一次試験開始を契機として全国型予備校へと発展していくことはわかっているが、その時期について、いかなる方法で情報収集・分析を行っていたのか、その実態を明らかにすることが重要だと考えたからである。このため、配信の方法、またその情報を受容した地方予備校・高等学校の反応や実際の受験生などの動きについては後景に退き、未だその実態については深められていない。この点については、次年度以降に新たな資料調査結果の集積を待って着手することとなる。 なお、これらの作業を通じて発見した資料をもとに、研究テーマと密接に関連する近代日本の資格検定試験の実施状況に関する内容で、初年度は実施しない予定であった学会発表を行うことができたことは予期せぬ収穫であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述した通り、資料調査に努めた結果、研究テーマと密接に関連する戦前期の資格検定試験に関する内容で、初年度は実施しない予定であった学会発表を行うことができた点では(1)と評価できる。しかし、年度末の資料調査がコロナ禍のため全くと言っていいほど実施できなかったため、年度全体を通しての評価は(2)とした。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度末以降、コロナ禍により資料調査が全くできない状態が続いており、大きなブレーキとなっている。現状が改善されないままでは新たな資料が入手できないため、ほとんど進捗は望めない。既存の資料を見返したり、各種刊行物に目を通す程度で、再び自由に資料調査に赴ける状況を待ち望んで待機している状態である。
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Causes of Carryover |
年度末の資料調査がコロナ禍により実施できなかったため。
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Research Products
(1 results)