2023 Fiscal Year Annual Research Report
To Build a Sustainable City through Civic Engagement Generated from Learning
Project/Area Number |
19K02489
|
Research Institution | Hiroshima Shudo University |
Principal Investigator |
山川 肖美 広島修道大学, 人文学部, 教授 (40284137)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 緑 明治学院大学, 社会学部, 教授 (10339575)
三浦 浩之 広島修道大学, 国際コミュニティ学部, 教授 (80157437)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | シビック・エンゲージメント / 学習装置 / 学習都市 / 市民参画 / 学びとまちづくりの好循環 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、海外調査を基軸に据えた研究活動を実施した。 海外調査としては、London(UK)各区の公共スペースを強化し、あまり利用されていない通りの建物に市民参画による刺激的な新しい方途を提供することを目指した取り組み、High Streets for All Challengeの実態を把握することを目的に、Londonにて、Kirburn(Camden 区)とStratford(Newham 区)2つのエリアを現地調査した。また、Copenhagen(DK)にて市民協働による民主主義を社会実装していく場を訪問調査した。これらの調査結果については追加調査の結果を経て研究成果としてできる限り早い時期にまとめていく予定である。
本研究では、まちに拡がる多様な学習装置の存在とそれによる市民参画の道筋を明らかにすることを探究してきた。その成果として、第1に、まちに拡がる学習装置としての兵庫県神戸市のKIITOや福岡県久留米市のChietsukuプロジェクトによる学びの社会的成果を、個人的側面と社会的側面の両面において明らかにすることができた。第2に、「広島版学びから始まる地域づくりプロジェクト」を試行した広島県内の3自治体における学びによる市民参画のプロセスとそのプロセスにおける個人的・社会的成果を把握・分析することができた。第3に、コロナ禍以降の学習都市の変容と学びと市民参画の循環によるまちの持続の可能性を把握することができた。 研究期間とコロナ禍の3年間とが重なってしまったため、当初計画していた海外調査が十分に実施できなかった。コロナ禍を経て変容しつつある都市における、学びと市民参画による復興のプロセスを今後把握していきたいと考えている。
|