2023 Fiscal Year Research-status Report
High School Reform Aimed at College and Career Readiness in Califorinia
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19K02548
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Research Institution | Kansai Women's Junior College |
Principal Investigator |
西 美江 関西女子短期大学, その他部局等, 教授 (20515895)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | integrated curriculum / equity / rigor / relevance |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、わが国の後期中等教育における公正に向けたカリキュラム開発への示唆を得ることを目的とし、1980年代から米国で試みられてきたアカデミックな教育と職業教育の統合カリキュラムに関する先行研究の分析を行った。米国で先導的な事例であるカリフォルニア州の統合カリキュラムの開発では、理解の深さや高次の思考力、学習の転移といった厳格性を備えた統合カリキュラムが15の産業分野ごとに開発されつつあり、社会経済的に不利な立場にある生徒にとって進学と就業双方への準備教育の役割を果たしている。 2023年9月にはロサンゼルスおよびサンディエゴの学区及びハイスクールを訪問し、関連付ける学び(Linked Learning)を中心に統合カリキュラムの実態調査を行った。同州では、生徒の動機づけにつながる応用的な学びの意義が認知されており、産業界との結びつきを強化する一方で、公正(=生徒の成果が社会経済的背景に左右されない)の実現に向けて、社会経済的に不利な立場にある生徒に将来への幅広い選択肢を提供することが強調されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度、海外調査を実施できたので、次年度にはこの報告を研究成果として公表したい。
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Strategy for Future Research Activity |
カリフォルニア州における統合カリキュラムの組織的基盤として発展してきたキャリア・アカデミー、そこで開発されてきた教科間での統合プロジェクト、さらに、応用的な科目開発という視点から、同州における統合カリキュラムの特質を明らかにする。
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Causes of Carryover |
研究成果の公表が間に合わなかったため、次年度に経費を活用して行う。
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