2020 Fiscal Year Research-status Report
高等教育における学修成果の主観的評価及び客観的評価に関する日韓台国際比較研究
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19K02550
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Research Institution | National Institution for Academic Degrees and Quality Enhancement of Higher Education |
Principal Investigator |
森 利枝 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構, 研究開発部, 教授 (00271578)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白川 優治 千葉大学, 国際教養学部, 准教授 (50434254)
山田 礼子 同志社大学, 社会学部, 教授 (90288986)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 高等教育 / 学修成果 / 直接指標 / 間接指標 / 国際比較 / 学生調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の研究計画では、2020年度は台湾での学生調査の実施を予定していたが、2019年度の末にはじまった新型コロナ感染症の拡大と、それに伴う対面授業の停止や渡航禁止などの条件が重なり、その実施は2021年度に延期することを決定し、研究分担者及び共同研究者の理解を得た。 ただし、次年度の調査実施に向けて、調査票および調査参加者に対する直接指標となるクイズ(客観的問題)の解説資料の繁体中国語版の開発は予定通り行った。この開発に際しては、日本語の調査票を基に中国語の原案を作成し、台湾の共同研究者とオンラインでの研究会を開催して、日本語版、韓国語版との一貫性を保ちつつ台湾の大学の実態に沿った内容に調整した。台湾の学生を対象とする調査計画に関しては、2020年度は調査票の完成を以て研究進行の到達点とした。 また、韓国の共同研究者とのオンライン会議を行い、分析の視点について検討を行った。 これらとは別に、2019年度までの調査分析を基に、韓国の延世大学が主催する国際会議「2020国際教養教育フォーラム」において、日本の大学における教養教育の展開に加え、本研究課題で分析対象としている日韓の大学生の学修に関する直接指標及び間接指標で計測したデータ分析の結果に基づいて、日韓の大学生の学修経験や満足度、教養的学力の比較分析の結果を発表した。当該学会は日本、韓国、台湾の高等教育関係者が参加するもので、台湾の学生調査について関係者への告知も併せて行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症の拡大に伴う対面授業の停止や渡航禁止の影響を受け、外国での調査および日韓台三カ国の共同研究者が参加する研究会の実施が不可能になったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度には遠隔での調整を経て台湾の学生調査を実施する。しかし新型コロナ感染症の影響による2020年度の計画執行の遅れは小さくないため、状況によっては研究期間の延長を含めた検討も行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症拡大のため予算を計上していた外国での調査および国際共同研究会の開催が不可能であったため次年度使用額が生じた。計画していた調査及び研究会は2021年度に実施するが、状況によっては研究期間の延長を含めた検討も行う。
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Research Products
(3 results)