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2023 Fiscal Year Annual Research Report

貧困に生きるメキシコの子どもの生活に関する歴史研究

Research Project

Project/Area Number 19K02562
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

青木 利夫  広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (40304365)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywordsメキシコ / 子ども / 貧困 / 児童労働 / 路上生活 / 民間団体 / NGO
Outline of Annual Research Achievements

最終年度にあたる本年度は、メキシコ・シティでの現地調査において、貧困家庭の子どもたちの就学などを支援するNGO団体の代表者に聴き取りをおこなった。この団体が支援する子どもたちは、学校には通っているものの、授業終了後には路上で物売りなどをして働く親のもとで過ごすことも多い。そのためこの団体は、子どもたちの学習や食事などの生活を支援するためのコミュニティ・センターを開設しているほか、路上での支援活動をおこなっている。貧困家庭の子どもの学習や生活に対する支援については、公的な機関だけでは十分に行き届かないなか、宗教団体など歴史上、中心的な役割を果たしてきた団体とは異なる新たな民間団体(NGOなど)が積極的に活動をおこなっている現状を知ることができた。しかし、民間の団体の運営にあたっては人材や活動資金の確保が難しいこと、また、就学が困難な子どもたちの支援を目的とした学校との連携が機能しないことなど、そこには多くの課題があることがわかった。
研究期間全体を通じては、新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年度と2021年度は、メキシコにおける資料調査が実施できなかったため、予定していた資料の入手ができず当初の研究計画通りに研究を遂行することはできなかった。しかし、当研究期間以前に入手した資料および2019年度、2022年度、2023年度の現地調査によって入手した資料や情報をもとに、貧困家庭の子どもたちが働くことによって収入を得て、自分自身や家族の生活を支えていることを明らかにした。その成果は、学術論文や著書の一部として発表した。また、1910年に始まるメキシコ革命のなかで生きてきた貧困家庭の女性や子どもたちの生活の一部について、当時の写真や教師による回想録などを史料として検討し、メキシコ史を紹介する著書の一部として執筆した。これについては、今後発表予定となっている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 公教育に組み込まれる共同体知ー二言語文化間教育(EIB)を中心に2023

    • Author(s)
      青木利夫
    • Organizer
      日本ラテンアメリカ学会
  • [Book] 「今」の意味を与えるためにー近現代のメキシコにおける歴史遺産の資源化に関する考察2024

    • Author(s)
      大越翼、嘉幡茂、小林貴徳、青木利夫、渡辺裕木、井上幸孝
    • Total Pages
      101
    • Publisher
      京都外国語大学ラテンアメリカ研究センター

URL: 

Published: 2024-12-25  

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