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2021 Fiscal Year Research-status Report

国際バカロレア(IB)初等教育プログラム(PYP)の実証的研究

Research Project

Project/Area Number 19K02567
Research InstitutionFukuyama City University

Principal Investigator

林原 慎  福山市立大学, 教育学部, 教授 (10615602)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords国際バカロレア / 総合的な学習の時間
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は,日本で実施されている国際バカロレア(IB)のうち,初等教育プログラム(PYP)に焦点を当て,その特徴及び効果について明らかにするものであった。特に日本の「総合的な学習の時間」に応用できる可能性がある「探究の科目(UOI)」に注目して国内外の国際バカロレア・初等教育プログラムを調査する予定であった。現在のところ,海外でのPYP校の視察はできない状況にあり,国内での学校視察も制限がかかっている。文献調査を中心に,研究を進めつつ,「社会情動的スキル」と「学びに向かう力」がどのように関連しているのか明らかにしている。同時に探究学習が社会情動的スキルにどのように影響を及ぼすのかを検証する。
これまでは日本国内で取集したデータ(公立小学校及びPYP校)の分析結果をまとめる段階にあり,「社会情動的スキル」の因子分析の結果を一元配置の分散分析によって差異を明らかにした。その結果を受け,日本の総合的な学習の時間の現状と課題について,PYP校から得られた示唆を検討する。これらの研究成果を公表し,論文発表する段階にある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

海外での調査は見通しが立たないため,国内での調査に注力した。国内での授業見学にも制限がかかる中,PYPの実態を限定的ではあるが把握することはできた。アンケートを実施し,データを収集することはできたが,より立体的な研究にするために,海外でのPYP校の視察,国際バカロレア機構での聞き取り,国内のPYP校の視察などを実施できるような状況になるまで,引き続き制限がかかる中,研究を継続することとなる。

Strategy for Future Research Activity

国内で行われている総合的な学習の時間とUOIの比較研究を今後も進める予定である。国際バカロレアだけでなく,共通点がある社会構成主義的な教育を実施している学校も調査対象に広げつつ,これまでの研究成果を発表することに比重を置いていく。海外渡航制限や海外視察の受け入れ状況を注視しながら進めていく。

Causes of Carryover

昨年度まで,新型コロナウィルス感染拡大により,海外での視察・調査ができなかったため,国内の視察・調査に切り替えたので,当初の予算より少なく実施できた。今後,海外渡航が可能になった場合,主には旅費として使用する他,文献調査のための物品費,論文の英文翻訳料などで使用する予定である。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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