2024 Fiscal Year Annual Research Report
「遊ばない」子どもの特徴にみる小学生の遊びの質と21世紀型教育スキル獲得の関係性
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19K02581
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| Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
粟原 知子 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(総合グローバル), 准教授 (80608753)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊澤 栄二 石川工業高等専門学校, 建築学科, 教授 (30321425)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 子ども / 小学生 / コロナ / 放課後 / 遊ばない / 子どもの権利 / 児童クラブ |
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、小学生が遊びで育む教育的スキルの種類とその必要性について、「遊ばない」子どもと「遊ぶ」子どもの違い・特徴から明らかにし、小学生のために豊かな遊び環境を保障する意義を広く社会に周知することである。今年度は、主に以下の3点について研究活動を実施した。 1.福井市児童館・児童クラブ長対象アンケートの分析:特に低学年が多く利用し、放課後の長い時間を過ごす児童クラブのクラブ長を対象としたアンケートのデータ分析を行った。その結果、遊び時間はある程度確保されているにもかかわらず外遊びや遊び方には制限があることが分かった。さらに、クラブ長や職員における、国連子どもの権利条約の周知や子どもの権利への理解度の違いによって、遊び時間・外遊び時間・学習時間・休む時間等の確保やその質に影響が及ぶことが分かった。 2.子どもに関わる大人への子どもの権利条約周知のやめの啓発活動:JICAの研修に参加する開発途上国の政府機関職員及びNGO職員と日本人大学生を対象とした権利理解のワークショップを開催し、国際的視点で子どもの権利理解の重要性への理解を若者に向けて発信した。 3.学校及び放課後生活に対する子どもの意見聴取活動:子どもの権利啓発を行うNPO団体と協働し、小中高校生を対象とした学校生活や放課後に関する子どもの意見聴取ワークショップを実施した。子どもの意見を聴くために事前に参加する大人や学生に向けた意見聴取スキルのワークショップを開催し、子どもの権利の重要性を伝えると共に意見を引き出すための環境づくりについて周知した。 以上のことから、子どもは遊びによって様々な能力を獲得するが、そのためには大人が子どもの権利を理解し、子どもの意見を聴きながら遊び環境を保障していくことが重要であると推察される。
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