2019 Fiscal Year Research-status Report
初任保育者の乳児に対する子ども観と保育に関する縦断研究
Project/Area Number |
19K02584
|
Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
中川 愛 奈良教育大学, 家庭科教育講座, 准教授 (30446223)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 香織 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 講師 (40411938)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 初任保育者 / 乳児 / 保育 |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国の少子化対策・保育所入所待機児対策は,乳児保育(3歳未満児保育を示す)の「量的拡大」を目指しているが,同時に「保育の質」をどう担保し,改善するかが急務となっている。現在,乳児期からの「保育の質」に関するデータは少なく,特に乳児保育については,保育者の保育スタイルが年数を重ねることで,どのように維持されるのか,あるいはどのように変容していくのかなどについては,未だ明らかになっていない。また,初任保育者は乳児クラスに配属されやすいという報告もあり(三好・石橋, 2006;梅下・野田・鈴木・鈴木・大岩, 2017),乳児保育についての専門的な知識や技術,判断や経験が未熟な保育士が乳児保育に携わる可能性があることがわかっている。乳児保育の質を担保する観点からも,乳児保育の直接的な内容や保育の専門職のあり方が問われている(大方・玉置・McMullen,2014)。 本研究は,乳児保育に携わる初任保育者が,どのような子ども観や保育観をもって,保育のスタイルをつくっていくのかを明らかにすることである。 令和元年度は,乳児保育を担当している1年目保育者(0歳児クラス担任3名,1歳児クラス担任3名,2歳児クラス担任1名)を対象に,インタビュー調査を実施した。現在その分析を行っているところであるが,研究者の妊娠・出産に伴い,研究を一時中断している。研究再開後は,2年目保育者,3年目保育者を対象としたインタビュー調査を実施し,初任保育者の3年間の子ども観や保育観,保育スタイルの経年変化の特徴を検討する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究者の妊娠に伴い, 状況の変化があったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究者の妊娠・出産に伴い,研究を一時中断し,補助事業期間の延長申請をした。研究再開後は,2年目保育者,3年目保育者を対象としたインタビュー調査を実施し,子ども観や保育観,保育スタイルの経年変化の特徴を検討することを考えている。
|
Causes of Carryover |
研究者の妊娠・出産に伴い、研究が中断されたため。研究再開後、調査遂行や分析のため研究費を使用する予定である
|