2022 Fiscal Year Annual Research Report
A study on supporting preschool teachers at the time of disaster and development of education program for disaster prevention
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19K02592
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Research Institution | Miyagi Gakuin Women's University |
Principal Investigator |
西浦 和樹 宮城学院女子大学, 教育学部, 教授 (40331863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 和浩 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 准教授 (40560587)
柴田 卓 郡山女子大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (60762218)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 記憶 / 創造性 / 感情 / ストレスマネジメント / 睡眠 / 食事 / 運動 / 持続可能な社会 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、災害臨床現場における心のケアと支援者支援に必要な3つの課題を継続的に現地視察と調査を繰り返す参加型アクションリサーチやデザイン思考の手法により明らかにすることであった。 創造的思考には、ストレス軽減と覚醒水準の向上、認知的対処方略の変化があること、また左右側頭葉および言語野の活性化を発見した。このため、北欧の脳科学を教育に活かす研究チーム「ニューロフォーラム」のメンバーとの意見交換を重ねつつ、「Hjär och lärandet Kunskaper för framtidens skola 脳と学習:未来の学校に必要な知識」の翻訳出版を行った。主な内容は、記憶と記憶のしくみ、創造性とモチベーション、メンタルヘルスと脳の可塑性、心理学と認知神経科学、感情と感情の処理能力、メンタルトレーニングとストレスマネジメント、運動・食事・睡眠、学校における人工知能、神経教育学と学校についての議論、であった。ここでの主な議論は、一般的な教育心理学の領域に、ここ数十年で発展の目覚ましい脳科学と健康科学の領域で分かっていることが盛り込まれていることであった。脳科学と健康科学の知見は、持続可能な社会をつくる上で最も必要な事柄である。そのため、災害時のストレスの改善にとどまらず、平時の学校教育や保育現場に必要とされるストレスの改善に役立つ知見を得ることができる。また、本研究の研究目的である心のケアと支援者支援に向けて、保育者の防災教育や保育者研修会において、園長・主任といったリーダーの地域防災に役立つ知見を得ることができる。
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