2019 Fiscal Year Research-status Report
Is the Achilles tendon elastic property during running different from adult's
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19K02594
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
田中 登志雄 (柳谷登志雄) 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (70329077)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 子ども / ランニング / アキレス腱 / 筋腱複合体 / 弾性特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
腱組織は高い弾性特性を有していることから、ランニングやジャンプなどの反動動作においては、その特性が生かされると言われている。なかでもアキレス腱は、それらの運動のパフォーマンスと高い相関関係を有すると言われている。 一方、子どもの腱組織は未だ発育の途上にあるため、ランニングなどの動作では、大人ほどはアキレス腱の弾性特性は利用できていないのではないかと考えた。そこで本研究では、子どものランニング中におけるアキレス腱の弾性特性の利用方法を観察することにより、これらの相違を明らかにすることを目的とした。 本年度は、まず子どもを対象として腱の弾性特性の利用を観察できるようにするための実験環境の整備、方法論の確立を行った。具体的には、まず、従来アスリートの測定を行ってきた実験室のトレッドミルなどの負荷装置へのハーネスなどの安全装置の改良を行い、低身長者でも転倒することのないよう、また、ハーネスがランニングの負荷とならないように改良した。さらに、これまでは三脚を多数用いて複数台のカメラで撮影を行っていた三次元動作解析システムのカメラを、子どもが予測不動な行動をしても装置を設定を変えたり、装置を破損させることのように高い位置に設置し、なおかつ低身長者の映像を確実に撮影できるようにした。このように、カメラやセンサーなどのデータ取得装置を改良することにより、子どものランニングに関するバイオメカニクスデータを安全に取得することが可能とするための改良を行った。 また、比較的子どもに近い女子学生を対象として、運動プロトコルのテストやデータ取得やなどを行い、実際に子どもを被験者として安全に本研究課題の実験を遂行可能な体制を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本来であれば、昨年度末、小中学校が春休みに入った時期に、子どもたちを対象としたデータ取得のための実験を行う予定であった。しかしながら、新型コロナウィルスの影響により、3月初旬より全国的に学校が休校となったため、実験協力を了承してくれていた子どもたちが実験に参加することが不可能となった。また、その後も緊急事態宣言が続いているため、現時点では当面の実験の予定が立たない状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点では、大学キャンパスも学生の立入禁止とされ、ヒトを対象とした実験研究が行えない状態である。 夏休みに緊急事態宣言が解除となった場合には、実験を計画したと考えている。
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Causes of Carryover |
本研究では、子どもを研究の対象としているため、年度末の春休み期間に実験を予定していたが、新型コロナウィルスによる学校休校措置により、子どもたちに協力してもらうことが出来なかったため、次年度使用額が生じた。 今年度予定したが実施的なかった実験は、次年度、状況が回復次第行う予定である。
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Research Products
(1 results)