2020 Fiscal Year Research-status Report
Is the Achilles tendon elastic property during running different from adult's
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19K02594
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
田中 登志雄 (柳谷登志雄) 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (70329077)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 子ども / ランニング / アキレス腱弾性特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
腱組織は身体運動においてバネのような役割をするということが知られている。そして、アキレス腱はそのような特性をする腱を代表するものである。アキレス腱は下腿三頭筋の遠位側に接続して踵骨へと停止しする。したがって、ランニングやジャンプのように脚や足により地面に力を蹴るような、反動動作を伴うようなスポーツ動作において重要で役割を果たす。 腱組織の弾性特性は成長に伴い変化することは知られているが、このような弾性特性が子どものランニング中の腱の動態にも反映されるかどうかは明らかにされていない。そこで、本研究では「子どものランニング中のアキレス腱弾性特性が、大人のランニングとは違うのか?」を明らかにすることを目的としている。 これまで大人のランニング中のアキレス腱の弾性特性を定量評価する実験を行った。具体的には、ランニング中の下腿部に超音波プローブを貼付してBモード超音波画像を撮影し、下腿部の筋腱複合体の動態を定量し、さらに筋電図による筋活動量の定量、地面反力の定量などを行うことで、ランニング中のアキレス腱(正確には腓腹筋内側頭の腱膜)の弾性特性を定量評価しようとしている。これまでのところ、大学生ランナー7名、アクティブな男子大学生7名を対象として実験を行っている。 昨年は子どもを対象として、大人を対象とした実験とほぼ同じランニング実験を行う予定であったが、新型コロナウィルスによる学校休校や感染予防対策の影響により、子どもを対象にする実験を行うことが出来なかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスによる学校休校や感染予防対策の影響により、子どもを対象にする実験を行うことが出来なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画では、アキレス腱の弾性特性を超音波法により直接計測する方法を採用していたが、現在の感染予防のための状況では、子供を大学の研究施設に集めること、そして直接 身体に触ってデータを取ることが難しい可能性も考えられる。 そのため、今後の新型コロナウィルスの状況によっては、ランニングのフォームなどから検討する方法に変える必要、研究機関を延長する必要もあるかもしれないと考えている。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響により、前年度はほとんど研究を推進させることが出来なかったため、予定どおりの予算執行が出来ませんでした。今年度、ワクチン接種状況やコロナウィルスの収束状況により、昨年度予定していた実験を実施する予定です。
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