2022 Fiscal Year Annual Research Report
困難を抱える子どもを包摂する多重感覚発達支援環境の実証的研究:日英米の環境比較
Project/Area Number |
19K02614
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
高橋 眞琴 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (30706966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 淳一 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (00212035)
牛込 彰彦 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (80528331)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 困難を抱える子ども / 自閉症 / 知的障害 / 保護者支援 / リラクセーション / 英国 / 実践プログラム / 多感覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症の感染状況を勘案し,延長を行った2022年度においても変異株等による全国的な感染状況の拡大がみられたが,感染が落ち着いている状況時に研究を進めた。知的障害に関連して,教員養成系大学で特別支援教育を専門とする学生が学びたい内容について研究を行ったが,保護者に対する心理面の支援として,本研究内容とも関連する不安の除去,ストレスの解消法などのメンタルケアに関する内容があげられた。これらの内容については,学会発表を行った。新型コロナウイルス感染症の拡大状況がある中で,小学生低学年児童が,携帯用多感覚器材を用いた際の遊びの内容について,検討を加え,これらの内容について学会で発表した。放課後等デイサービスにおける音楽療法による支援について,実践者と共同研究を行い,学会発表を行った。自閉症の支援に関連して, 前頭前野のドーパミン作動性神経は,認知,学習に関与することから,VPA誘発ラットASDモデルの学習活動及び能力の低さに前頭前野ドーパミン神経活動が関与している可能性が示唆されていることについて学会発表を行った。発達障害のある子どもが学校や家庭で実践可能なリラクセーションプログラムについて,日本の各地域で先導的な実践的研究を行っている実践者によるプログラム内容や英国での学校園での多感覚を用いた支援で,日本国内でも実践可能な内容について,共同研究を行い,書籍原稿として編集した。本研究の取り組みの一環として,2023年1月に地域での実践を行っておられる特別支援教育関係者,事業所関係者,障害のある子どもの保護者の方々から話題提供をいただき,オンラインでのシンポジウムを開催した。これらの実践内容及びシンポジウム内容の記録は,報告書冊子としてまとめた。
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Research Products
(7 results)