2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19K02624
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
若菜 宣明 東京農業大学, 応用生物科学部, 准教授 (30508221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 和宏 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (00190273)
白井 智美 東京農業大学, 応用生物科学部, 助教 (60803848) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 栄養 / 乳児 / 授乳婦 / 健康 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、前々年度、前年度に引き続き、授乳婦より提供された母乳中の栄養成分の解析と授乳婦を対象として食事の栄養学的解析をおこなった。 母乳中に含まれる栄養素の組成を解析した結果、母乳中のエネルギー量は55.4±7.5kcal/100gであった。母乳の糖質は、多くが乳糖であり、乳糖はエネルギー源になるだけでなく、小腸上皮細胞の刷子縁膜に作用しカルシウムの受動輸送を促進する効果を示すと考えられているため、全糖量に加え乳糖量も検討した。母乳中の全糖量は7.0±0.7g/100g、乳糖量は6.4±0.5g/100gであった。母乳中の脂質量は3.9±9.4g/100mLであった。また、母乳中のミネラルとしてマグネシウム濃度を検討した結果、マグネシウム濃度は2.1±0.8mg/dLであった。母乳中のビタミンとしてビタミンK濃度を検討した結果、4.04±1.95ng/mLであった。 一方、授乳婦の食事を栄養学的解析を行うために食物摂取頻度調査票を用いて検討した。その結果、授乳婦の1日あたりの摂取栄養量として、エネルギー1907±340kcal、たんぱく質69.7±16.8g、脂質65.5±19.4g、炭水化物252.6±37.3g、マグネシウムは252±59mg、ビタミンKは217±86μgであった。また、栄養比率は、たんぱく質エネルギー比は14.6±2.3%、脂質エネルギー比は30.4±4.4%、炭水化物エネルギー比は55.0±5.3%であった。本研究で調査対象となった授乳婦の食事内容を食事バランスガイドと照らし合わせると、主菜を十分摂取していたが、主菜の除く、主食、副菜、牛乳・乳製品、果物の4項目が十分に摂取できていなかった。
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