2023 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19K02647
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Research Institution | Surugadai University |
Principal Investigator |
舘 秀典 駿河台大学, メディア情報学部, 講師 (90402148)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 保育者養成 / 気づき / アノテーション / 安全管理 / 動画 |
Outline of Annual Research Achievements |
過年度に引き続き,映像データを切り出した子どもの動体に対してシーンへのアノテーションを行った.アノテーションのための用語リストを作成と見直し,追加を行なった.これら用語の統一は保育のドキュメンテーション等においても必要であり,他様々な分野で活用できるものである. 本研究は,保育士に対して子どもたちの行動に介入が必要な危険を避けるべき状況を動画から自動抽出するシステムの開発であるが,自動抽出させるための学習データが少なく,介入状況を学習させる方法には限界がある.そのため,子供たちの頻度の高い通常の行動に紐付けされるものを学習させ,それ以外を異常として検出する方法をとった. また上記と並行し,保育環境における危険と判断される物体の検出についても注意喚起を行うシステムを検討した.例を挙げると,危険物として子どもが怪我を負うリスクのある道具(ハサミなど)を検出,子どもとの距離を推定し警告を行う.条件として保育士の存在が確認できない場合や複数の子どもが同様の距離(物体とともにある同様の子どもが複数存在)の場合は警告を行わないなどの例外も必要となる.これらは現場の保育士にヒアリングを行い検出や警告条件の検討を行った. 昨年度検討課題であったシステムの公開については,保育現場のシーンへ認識の精度不足のため予定を延期している.これに対して,様々な分野においてアノテーションアルゴリズムの研究が進められている昨今,今後新たに公開されるより精度の高いアルゴリズムを比較検討し,向上を行い早期の公開を行いたい.
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