2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of sensory based food education for 2yrs. children in Japan.
Project/Area Number |
19K02668
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Kyoto Medical Center |
Principal Investigator |
河口 八重子 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (10727605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 食育 / 2歳児 / 五感 / 実体験 / サペレメソッド / ネオフォビア(新規恐怖症) / 保育園 / 日本版サペレメソッド |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、2歳児に五感を用いた食育である日本版サペレメソッドを提供することで3歳時点で好き嫌いを減らすことができるかを検証することである。そのための学術的な独自性および創造性として、1)日本で構造的なプログラムで五感を用いた食体験を行う研究ははじめてであること、2)発達段階を考慮して2歳児を対象とした早期介入ははじめてであること、3)効果判定を日本版ネオフォビア(新規恐怖症)スコアで実証すること、4)従来の食教育の土台となる五感に特化した取り組みであること、5)保育士や親でも利用できる絵本(紙しばい)の媒体を用いること、とした。 そのために1年目(2019年度)に実施したプログラムの開発成果は、1)これまで試行してきたプログラムを見直して改良、2)各回のプログラムにおいて進行役となる絵本(紙しばい)媒体を作成(各介入での指導の標準化を図り、実体験の学習と繋げる指南とするため)、3)海外のスコアを参考に日本版ネオフォビア(新規恐怖症)スコアの作成であった。パイロット研究として京都市内の8箇所の保育園・幼稚園・こども園の2歳児クラスで実践し、それぞれの介入前後に保護者にウェブアンケートを実施した。また、養保者に対して毎回子どもの様子などを記録してもらい、状況を確認した。アンケートの結果は現在取りまとめ中であるが、親の子どもへの声掛け(家庭でのコミュニケーション)と子どもの偏食状況に関係があることが示唆された。また、日本独自のいくつかの野菜における子どもの嗜好状況も確認できた。今年度の本介入に向けてプログラムおよびアンケートの見直しを行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
パイロット研究において当初は数か所の園で実施できればと考えていたが、予想以上に園における食育プログラムの関心が高く、リクルートがスムーズであったことから8箇所での実施となった。また、保育園だけでなく幼稚園やこども園も含めた対象でパイロットが実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
日本版ネオフォビア(新規恐怖症)スコアのさらなる改良と、アンケート内容のブラッシュアップを進める。保育士に対してもインタビューを含めた質的研究を実施するため先行研究を集め、手法を確立する。また、プログラム自体の改良も併せて行う予定である。介入実施園については昨年度実施園に対して改めて継続をお願いするとともに新たな園に対してもリクルートしていく。
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Causes of Carryover |
予定していた出張が2020年2月以降、延期や中止になったため。状況が改善次第、実施予定である。
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Research Products
(1 results)