2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of sensory based food education for 2yrs. children in Japan.
Project/Area Number |
19K02668
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Kyoto Medical Center |
Principal Investigator |
河口 八重子 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (10727605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | サペレメソッド / 2歳児 / 食育プログラム / 五感体験 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍によって一部の園での実施計画の取りやめや延期など、食を教材とする研究活動は大きな制約を受けている。しかしながら、継続的に実施する多くの保育園・幼稚園・児童館では五感の発達に重要な未就学児に対する当研究の重要性を理解し、園外者による介入研究に協力いただけた。 結果的に本年度は約90回のサペレメソッドを使った五感体験を主体とする食育プログラムを実施することができた。アンケート調査等によって収集されたデータは、過去に取得したデータとあわせて現在解析中である。 サペレメソッドを使った五感体験・共感型食育プログラムが、子どもの食行動のみならず、一緒に体験した保育士等の先生方にも、意識や行動の変革をもたらし、保育の質の向上にも寄与する可能性のあることについては、昨年度の調査結果に基づき論文化した。 2歳児向けのプログラムについては、これまでに保育園等での実践で得た知見やノウハウを書籍にまとめその成果を公開した。 またコロナ禍で園での体験機会が減少していることを踏まえ、家庭で親子が一緒に体験するプログラムの開発にも着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍において食イベントに関する制約が大きかったため、研究活動での介入実施自体が中止や延期を余儀なくされる状況が多かった。また、保育園にCOVIT-19感染者のクラスターが発生すると休園措置が取られ、アンケートの回収も困難であった。しかしながら人数や配置などの工夫により、少しずつ状況は改善傾向である。継続的に実施する園において、園関係者の特段の理解と協力によって園児に介入し、データを得る機会を得ている状況。家庭における親子で視聴できるプログラムの開発など、新たな試みにも取り組んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
幼児へのマスク着用の推奨によって、園では口や鼻を使う活動が激減している。 食を教材として味覚や嗅覚を使うサペレメソッドの活動は、やりにくい環境ではあるが、他方で脳神経発達にとって重要な時期の貴重な体験機会としての評価も得ている。こうした中で実施に協力いただける園での介入とデータ収集活動を継続的に行う。 一方で動画配信などの新たな手法開発にも取り組んでいきたい。 また、介入が遅延していた保育園での実施が進んできたため、アンケートを回収しつつ今後は結果をまとめていく方向で統計解析を進めている。アンケートの不備などの追跡調査なども可能な限り非接触の方法で対応する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍での出張自粛、食育活動自粛により研究期間を1年延長した。コロナ禍の状況に十分に配慮した活動の実践やオンライン利用による活動に取り組む。
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