2022 Fiscal Year Research-status Report
新科目『公共』用北海道版副読本作成-主権者教育・現代社会・総合の蓄積から
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19K02669
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
前田 輪音 北海道教育大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (30326540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 政俊 札幌学院大学, 人文学部, 教授 (40828109)
池田 考司 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (50824637)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 公民科公共 / 北海道 / 地域の課題 / 主権者教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
以下のように、各種・各方面に調査を行った。
1)北海道の交通・生産関係の取組を知るために、十勝バス(7月に帯広 担当は前田と山本)、ますやパン(9月 担当は山本 他、オンラインでの講演等に前田参加)、苫前の風力発電(9月 山本)にて、調査を行った。 2)北海道内の高校の地域に関する教育実践の具体を知るために、「アイヌ学」(9月に釧路明輝高校 前田)、「天売学」(10月に天売高校 前田)、「利尻学」(2月に利尻高校 前田)に直接うかがい、実践内容や課題についてご担当者に直接お話をうかがった。また、その際、各地域の郷土資料館など(羽幌町郷土資料館、太平洋炭礦 炭鉱展示館、釧路市立博物館、利尻町立博物館)に赴き、その地域の歴史や現状および課題を調査した。さらに、模擬選挙実践の見学(7月 札幌市内の道立高校 前田)、北海道内の模擬選挙実践を行っている中学・高校教師の座談会(10月 オンライン 前田)を行い、実践の現状と課題について意見交流の機会を設けた。また、高校統廃合に際しての取組について南幌高校(2月 前田 2022年度で閉校)にて、ご担当者に直接お話をうかがった。 3)高校の探究的実践に関するシンポジウムの企画・発題を行った。(2月 北海道教育学会 前田) 4)関連する論文を執筆した。(2023年4月発行 前田)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、地域の実践や地域の課題を調査したうえで、高等学校新科目「公共」の北海道向けの副読本を作成することが目的である。 しかしながら、2年目の2020年度以降、3年にわたり新型ウィルスの影響を受け、思うように調査が進まなかった。また、2022年度に入って感染対策をしながら調査を始めようとした矢先に、主な研究担当者二人が調査中にコロナに感染した。しばらく体調が戻らず、講義の休業期間にすすめようとしていた調査が予定通りには進まず、年度いっぱいかかってしまった。 このような理由により、調査はすすめたものの、執筆に至らなかったゆえに、研究が遅れている状況となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
調査したことをもとに、最新の動向にもふれながら、今後、副読本の構成・執筆に入る。また、執筆したものを可能な限り、北海道内の高等学校に配布し、教育実践の一助としていただけるようにする。
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Causes of Carryover |
コロナの影響で予定通りの調査や執筆が進まなかったことが理由である。 次年度(2023年度)は、最新の関連する動向を調査しながら、本研究のメインである副読本の執筆に入る。
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