2020 Fiscal Year Research-status Report
グローバルリンガフランカとしての英語とオーラルコミュニケーション能力の伸張
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19K02691
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
若本 夏美 同志社女子大学, 表象文化学部, 教授 (50269768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
崎 ミチ・アン 同志社女子大学, 表象文化学部, 准教授 (50792933)
今井 由美子 同志社女子大学, 表象文化学部, 教授 (70450038)
大塚 朝美 大阪女学院短期大学, 英語科, 准教授 (80450039)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 国際語としての英語 / オーラルコミュニケーション能力 / 学習者方略 / 自己調整学習 / Procrastination / Strategying / Collaboration / Metacognitive Control |
Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトの目的は「日本国内学習環境にありながら高度なリスニング能力を中心とするグローバル・リンガフランカとしての英語コミュニケーション能力 を高めるプログラムを提案・検証すること」にある。その目的達成のため、当初の計画通り以下の事項を実施した。2020年度は、前年度(2019年度)の調査研究を受け、比較検討するために同様の調査を実施した。新型コロナウイルス感染症の影響のため調査の一部はオンラインで実施したり、実施自体が困難を極めた部分もあった。
1. 学習者の現状把握:学習者の現状を把握するために日本人英語学習者、 LCS-J (Listening Comprehension Strategy Questionnaire, for learning and using English as a Global Lingua Franca, Japanese version, Wakamoto & Rose, 2018) を利用した質問紙調査を大学生100名(希望者)を対象に実施した。
2. 介入研究:10月からの8週間 (Phase-3) 、3名が担当のセミナーにおいて崎が教えるクラス (n = 20) を統制群とし、英語 のネイティブスピーカー(NS)として自然な形での英語リスニングの機会を提供した。実験群として、今井のクラス (n = 8) は英語の発音能力 の向上とCALL教材 を利用した反転学習を実施、若本のクラス (n = 20) は自己調整学習の中で自己最適方略(Best-Fit Strategy)を、協働学習を利用し発見する方法を採用した。 結果として、実験群のひとつである若本クラスでは、8週間のプロジェクトのリフレクションをエッセイとして提出し、現在、質的データ分析ソフト(Nvivo)を利用して分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度はデータ収集をしながら、前年度の内容を学会発表する予定にしていた。データ収集については対面での実施が難しい場面が多く、実施自体に時間を要した部分があった。
学会発表については、AILA 2020(8月にオランダにて開催) JACET60(9月同志社大学にて開催)に発表申し込みをし、採択されていたが、新型コロナウイルス感染症の影響でAILAは2021年に延期、JACET60は中止となったため、どちらも発表をすることができなかった。
2021年度、AILA (オンライン開催)及びLET 60(外国語教育メディア学会、オンライン開催)にて研究発表する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度、部分的にデータ収集を重ね、AILA (オンライン開催)及びLET 60(外国語教育メディア学会、オンライン開催)における研究発表をもとに論文としてまとめ発刊する。同時に、未解明の問題点を更に探求するための次期プロジェクトを構想する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響でAILAは2021年に延期、JACET60は中止となったため、どちらも発表をすることができなかったため。
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