2021 Fiscal Year Annual Research Report
グローバルリンガフランカとしての英語とオーラルコミュニケーション能力の伸張
Project/Area Number |
19K02691
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
若本 夏美 同志社女子大学, 表象文化学部, 教授 (50269768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
崎 ミチ・アン 同志社女子大学, 表象文化学部, 准教授 (50792933)
今井 由美子 同志社女子大学, 表象文化学部, 教授 (70450038)
大塚 朝美 大阪女学院短期大学, 英語科, 准教授 (80450039)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | listening comprehenstion / lingua franca / Best-fit strategies / Self-regulation / Practice / Self-efficacy / EFL / LCS-Q |
Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトの目的は「日本国内学習環境にありながら高度なリスニング能力を中心とするグローバル・リンガフランカとしての英語コミュニケーション能力を高めるプログラムを提案・検証すること」にあった。以下の3点の研究結果に至った。 (1) 実験グループ参加者は、プロジェクト(8週間、3年間に渡り実施)により自分に適した学習者方略(Best-Fit Strategies、以下BFS)を発見することに成功している。これは単に授業を受けるだけでなく、自分自身の英語学習について考え(メタ認知)コントロールしようとする自律的学習(Self-Regulation)の成果である。また自律的学習はCommitment ControlやSatiation Controlだけでなく、今回使用したLCS-Qの構成概念であるPracticeのを基礎とする自律学習もまた有効であることをこの3年間の研究は示している。 (2)リスニング能力への自信とリスニング学習方略間に有意な相関が見られている。これは能力と学習方略が相互に関係性を持っていることを示し、BFSを発見・活用することによりリスニング能力が向上する、またより高度なリスニング能力に高めることにより活用するBFSも発展する可能性を示唆している。 (3)実験グループの参加者のリフレクションから、BFSを発見することにより英語コミュニケーション能力全般に対する自己効力感が高まることが明らかになった。留学する場合とは異なり、日本国内学習環境においてはBFSを核にした自律的学習が必要であることを示している。 今後は3-4年間程度の長期にわたる縦断的研究の中で英語標準化テストによる能力伸長を確認してゆくことが必要となる。
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Research Products
(2 results)