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2023 Fiscal Year Annual Research Report

漢字語彙の運用力を育成するためのカリキュラム開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19K02706
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

冨安 慎吾  島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (40534300)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywords漢字学習 / 教科内容
Outline of Annual Research Achievements

本研究では漢字観について、漢字の性質に関する理解や漢字をどのように捉えるかという「漢字性質観」、漢字を学習する際の方法や考え方を示す「漢字学習観」、そして実際に漢字をどのように使うかという「漢字運用観」として整理し、漢字観の形成を漢字学習のカリキュラムとして設定した。
この上で、漢字を構成する要素(音韻的、形態的、意味的側面)についての包括的なレビューを行い、各要素を漢字学習における学習内容として整理した。この整理に基づき、漢字学習方略の調査と小学校国語科教科書に掲載されている漢字の学習内容についての調査を進めた。このプロセスでは、教科書の漢字カリキュラムがどのように構成されており、またどのような点が改善可能かを評価した。
以上の研究から明らかになったことは、漢字学習のカリキュラムを設計するためには、個々の漢字をその構成要素等を中心にデータ化し、学習内容としての漢字を体系的に捉える観点を設定した上で、それに基づいた学習方略の支援方法と評価方法を設計する必要があるということである。
そこで、本年度は、これまでの検討で得られた知見を基に、漢字に関する総合的なデータベースを作成するための基礎的な設計を行った。このデータベースは、漢字の形状、音韻、意味のほか、漢字の用例(およびその親密度)、学習上の注意点、頻出誤字や誤答例など、教育的な観点から多岐にわたる情報を網羅するものである。このデータベースは、漢字学習のカリキュラム設計の基礎資料となり、また、現在の漢字学習の内容を見なおすための資料となるものである。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 漢字のアフォーダンスにもとづく学習内容の検討:データベース作成の試行として2023

    • Author(s)
      冨安慎吾
    • Organizer
      全国大学国語教育学会
  • [Book] 漢字文化事典2023

    • Author(s)
      冨安慎吾
    • Total Pages
      6
    • Publisher
      丸善出版
    • ISBN
      978-4-621-30835-6

URL: 

Published: 2024-12-25  

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