2019 Fiscal Year Research-status Report
若手養護教諭のレジリエンス向上を目指す研修プログラム開発
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19K02714
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Research Institution | Yokohama Soei University |
Principal Investigator |
阿部 眞理子 横浜創英大学, 看護学部, 教授 (30734165)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 若手養護教諭 / レジリエンス向上 / 研修プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
若手養護教諭のレジリエンス向上を目指す研修プログラムの開発を目的に、本年度は「養護教諭のレジリエンス尺度の一般化」「若手養護教諭のストレスと対処の実態把握」を目指し取り組んだ。 「養護教諭のレジリエンス尺度の一般化」に関しては、一般化に向けた再調査を実施するために、前回(平成27年度~30年度科研基盤C)開発した尺度を全面的に分析検討しなおし、論文としてまとめ、学会誌に投稿した(いのちの教育No.5(1)搭載)。研究成果の活用を目指し、本論文及び前回の科研「養護教諭のメンタルヘルス支援モデルの構築―養護教諭のレジリエンス尺度の開発-」報告を、前回の調査協力者及び養護教諭養成機関の指導者、教育委員会養護教諭の研修担当指導者に送付する。 現在は、本学倫理委員会の許諾を得た後、ネットワークサンプリングにより選出した養護教諭400名を対象にした調査を実施するための準備を行っている。 「若手養護教諭のストレスと対処の実態把握」に関しては、前回調査の自由記述を層別(経験年数)に分類し、初年度~9年目までの養護教諭のストレスと対処の実態の構造をKJ法による検討を行っている。令和2年度は若手養護教諭のグループ面接により、着任時の状況と研修への希望等を明らかにする予定である。 令和2年度に研修プログラム作成のための研修実態調査では、国内及び韓国保健教師の調査を計画しているため、その事前現地調査として令和元年12月3日~7日大邱市啓明大学及び市内小・中・高等学校を訪問した。保健教師の養成、学校での職務及び研修の概要、保健室の視察及び現状等の情報を収集すると共に、今後の連携を確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画では養護教諭レジリエンス尺度の再調査を行い、汎用性を高める予定であったが、調査実施を計画していた令和2年2~3月にCOVID-19 拡大の問題が発生したため、現職養護教諭に対する調査を延期した。同様に、若手養護教諭のストレスと対処の状況を明らかにするため、前回調査の自由記述をグループKJ法を用いての検討を進めていたが、研究協力者との日程が調整できないため、中断している。 事態が落ち着いた後、順次進めていく予定であるがCOVID-19拡大の状況により現地調査等が困難になることも予想されるので、可能なところから取り組んでいくことになる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、養護教諭のレジリエンス尺度を汎用性を高め、養護教諭養成や研修にて活用できるようにし、それを使って若手養護教諭のレジリエンス向上のための研修会のプログラムを検討していく。研修協力者を公募しての面接調査や研修会プログラム(案)の試行が難しい場合は、研究者が保有するネットワークにより研究協力者の選出を依頼するなどにより、参加に支障がないように配慮した上での実施を心掛ける。
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Causes of Carryover |
今年度1,242円の未使用分が発生した理由は、研究書籍購入に際し書籍代を充当することができなかったため、学内の個人研究費での対応となり、書籍購入に充てなかったことによる。 未使用分については、消耗品 レジリエンスプログラム関係の図書にて使用する。
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Research Products
(1 results)