2021 Fiscal Year Annual Research Report
高等学校(看護)教育実習における学生の自己評価表の開発に向けて
Project/Area Number |
19K02718
|
Research Institution | Fukuyama Heisei University |
Principal Investigator |
岡 和子 福山平成大学, 看護学部, 教授 (00713794)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 陽子 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (50425138)
渡邉 満 広島文化学園大学, 人間健康学部, 教授 (30127740)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 高等学校(看護) / 教育実習 / 評価基準 / ルーブリック |
Outline of Annual Research Achievements |
教育実習における教育目標は,文部科学省により教職課程コアカリキュラムとして定められたが,学校種や教科については個々の大学に任されている.高等学校(看護)教員養成において教科として独自の評価基準や自己評価表は全国的に統一されたものはない。そのため,本研究は,高等学校(看護)教員として大学卒業までに習得すべき資質・能力のスタンダードを作成し,それに基づき教育実習(看護)で修得が必要とされる資質・能力と評価基準を作成することを目的とする. 第1研究では,大学卒業までに必要な資質能力を確定するため,全国の高等学校看護科の管理職を含む教員に調査を行い,高等学校(看護)教員として大学卒業時に必要な資質能力を確定した.対象者は72人で類似する記述を整理・統合し,19のカテゴリーと59のサブカテゴリーが抽出された. 第2研究は,抽出された項目の妥当性を検証するため再度調査を行った。対象者は116人で6項目を追加し65項目の調査票を作成し,因子分析を実施した.結果62項目3因子構造が妥当であると判断した.尺度Ⅰ13項目【教科指導】,尺度Ⅱ27項目【生徒指導】,尺度Ⅲ22項目【教員としての素養】と命名した.尺度のα係数は高く信頼性が得られた. 第3研究として、教育実習で修得が必要とされる資質能力の基準を作成するため,高等学校教員と学生に調査を行い,評価表の作成を行った.学生は12人.62項目の資質能力のうち,50%以上の教員が「必要」と回答したのは17項目であり,コアカリキュラムの目標が含まれると考えられる項目と合わせて評価項目の候補とし,学生の実習前後の到達度についてWilcoxon順位和検定で有意差を求め.それを参考にルーブリックによる36項目の評価表を作成した.作成レベルは4とした.今後教育実習時に評価表を学生と実習校の教員に実施し,使用後の結果や使いやすさ等について調査する必要がある
|
Research Products
(6 results)