2021 Fiscal Year Research-status Report
体育科におけるICTを利活用した評価システムの開発
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19K02725
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
鈴木 直樹 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (60375590)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ICTの利活用 / 体育の学習評価 / ポートフォリオ / 遠隔体育 / VR / コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ICTを利活用した新たなコミュニケーション形態としての学習評価を行うことで、教師と子どもだけでなく、保護者や市民も巻き込んだ真正の学習評価の実現を目指していくことを目的としている。2021年度は、2019年度と2020年度に取り組んできた実践的な研究内容をもとにした学術書1冊と啓蒙書1冊を出版し、研究内容を発信することができた。また、海外での研究は実施できなかったが、国内の数多くの学校と協力をして様々なICTを活用した評価実践に取り組むことができた。これらの実践の成果を、雑誌『体育科教育』と雑誌『楽しい体育の授業』で年間を通して連載を担当し、その中の多くの原稿で報告をしてきた。さらに、それらの研究を整理して国内外の学会で研究発表も数多く実施することができた。特に、ISCPEからは、ゲーム指導におけるICTを活用した評価について高く評価して頂き、学会でのシンポジウムのコーディネーターとして招聘された。また、TGfU SIGからは、ゲーム指導における評価についてのWebinarシリーズのコーディネータを任され、研究の成果を含めて報告をした。このように2021年度は、数多くの実践事例を積み重ねると共に、成果と課題を整理することができた。一方で、2020年度-2021年度に予定していた海外での研究に関しては、コロナウィルスの感染拡大により、海外に渡航できず、研究がストップしてしまっている。そこで、2022年度に海外渡航が可能になり次第、研究に取り組み、研究をまとめていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究の一環としてのデータ収集として海外渡航を計画していたが、1年間、一度も訪問することができなかった。本研究は、海外の学校教育をフィールドにしつつ、海外研究者と協働して実施する内容で構成されており、コロナウィルスの感染拡大によって海外渡航が実施できない状況の中で、予定通り、実施することが困難であったことがその理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は海外の研究者に協力をしてもらいながら進める予定となっており、新型コロナウィルスの感染拡大によって海外渡航ができない状況で、実践的な研究が実施しにくい状況となっている。このようなことから、1年間の研究延長をして研究 計画を立て直している。今後は、9月に渡米し、2019-2021年度に実施する予定であった先進校訪問や情報交換を実施し ていきたい。今後、外務省から出されている情報や政府や自治体の政策動向を注意深く見守り、海外渡航や日常の学校生活を送ることができる見通しをもつことができた段階で、海外への渡航について研究計画を立て、研究内容を確実に遂行することができるようにしていきたい。また、引き続き、国内での実践研究についても力を入れて取り組み、海外での研究と連動させて研究成果を高めていくことができるようにしたいと考えている。
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Causes of Carryover |
海外に渡航して実施する研究が、コロナの感染拡大による海外渡航の自粛によって実施できなかったことが理由である。
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