2022 Fiscal Year Annual Research Report
体育科におけるICTを利活用した評価システムの開発
Project/Area Number |
19K02725
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
鈴木 直樹 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (60375590)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ICTの利活用 / eAssessment / 学習評価 / ポートフォリオ / 遠隔体育 / VR |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ICTを利活用した新たなコミュニケーション形態としての学習評価を行うことで、教師と子どもだけでなく、保護者や市民も巻き込んだ真正の学習評価の実現を目指していくことを目的とした。2022年度は、国内の学校での実践を繰り返し行った。また、海外ので実践や研究成果の共有などを行い、研究の普及にも取り組んだ。特に、2021年度に引き続き、雑誌『体育科教育』と雑誌『楽しい体育の授業』で年間を通して連載を担当し、その中の多くの原稿でご研究の成果を報告してきた。また、International Organizarion for Health, Sports, and Kinesiologyがラスベガスで開催した国際学会ではキーノートスピーカーとして招聘されて体育でのICTの利活用について講演し、シンガポールのPhysical Education& Sports Teacher Academyから招聘されて、シンガポールの小学校でVRコンテンツを評価として活用する授業実践を行い、高い評価を得た。その他、多数の国内外の学会や教員研修で、テクノロジーを活用した学習評価についての講演などを行なった。コロナの感染拡大により、3年計画であった研究を4年で実施したが、この4年間で、テクノロジーの利点である「共有」「蓄積」「可視化」という特徴を活かした様々な評価システムを開発することができた。まず、1人1台端末を活用したePortrfolioとしての評価方法の確立ができた。次に、ネットワークに接続した端末を活用したグループでの協働による評価を開発した。さらに、非同期で学校間を結んだ相互評価も開発した。加えて、AIやドローン、ハートレートなどを活用した見えないものを可視化した評価を開発した。今後は、この研究で明らかにしたことをもとに学校教育現場で活用をしてもらえるように、普及に勤めていきたい。
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