2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K02766
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
長沼 豊 学習院大学, 文学部, 教授 (10316929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 幸克 明治大学, 文学部, 専任教授 (90440651)
斉藤 利彦 学習院大学, 文学部, 教授 (20178495)
佐藤 陽治 学習院大学, 文学部, 教授 (20154114)
唐木 清志 筑波大学, 人間系, 教授 (40273156)
柴崎 直人 岐阜大学, 教育学研究科, 准教授 (20387294)
玉木 博章 名古屋経済大学, 人間生活科学部管理栄養学科, 講師 (30838826)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 部活動 / 学校教育 / 持続可能性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は持続可能な部活動のあり方に関する知見を、学校に、地域に、教育行政に、社会に提供することで、現在進行している部活動改革に役立てることである。 本研究では(1)部活動改革のモデルとなりうる学校を訪問(全国17校)し、観察調査及びインタビュー調査を行い、今後の部活動の持続可能性の視点を明らかにする、(2)部活動に関する先行研究を網羅・俯瞰し系統性や関連性を明らかにする、(3)二つの研究成果をもとに9つの研究分野の視点から持続可能な部活動のあり方を総合的に分析・考察し明らかにする。 研究2年目の令和2年度は、研究(1)については全国9校を訪問し、学校の管理職、顧問教諭、部員(生徒)へのインタビュー調査及び観察調査を実施し、部活動の持続可能性を探るための知見を得た。研究(2)については部活動に関する先行研究を運動部・文化部の別なく網羅することができた。研究(3)については、研究協議会を3回開催し、(1)(2)をもとに持続可能な部活動のあり方について、①特別活動の視点、②ボランティア学習の視点、③シティズンシップ教育の視点、④礼法教育・道徳教育の視点、⑤教育史・学校文化の視点、⑥運動部活動・スポーツ科学の視点、⑦文化部活動・若者文化の視点、⑧働き方改革の視点、⑨地域部活動の視点の9つの視点から、総合的な分析・考察のための協議を行った。 また、公開研究会を2回開催し、参加者から幅広く知見を得た。 以上のことから、3年間にわたる本研究の2年目は予定通り遂行し、持続可能な部活動のあり方の分析・考察のための基礎的な知見を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究2年目にあたる令和2年度は9校の訪問調査を行った。当初予定は8校であったが、部活動の持続可能性の先進的な事例を1件増やした。 研究協議会を3回開催し、共同研究を進めることができた。先行研究のプロジェクトの研究会も8回開催した(当初予定より多い)。 また公開研究会を2回開催した。当初予定は1回であったが、ZOOM開催のため予算額に制約を受けずに開催できた。 以上のことから、3年間の研究実施計画において2年目終了時点に計画していた以上に遂行できた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究3年目は、6月に中間報告を作成、それを基に第1回研究協議会において、これまでの研究内容、進捗状況を踏まえ、部活動の持続可能性についての協議を行う。 先行研究のプロジェクトチームは毎月1回研究会を行い、部活動研究の動向を精査する作業を継続する。 7月には公開研究会を開催し、研究者から広く研究内容についての知見を提供してもらう。 10月に第2回研究協議会を開催、2月に第3回研究協議会を各々開催し、研究を進め、その成果を最終報告書として3月に完成させる。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により研究協議会の開催に係る旅費が少なく済んだことによる。令和3年度においては、公開研究会および最終報告書に係る経費を増額して、研究成果の公開の質を高めることとする。
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