2022 Fiscal Year Annual Research Report
Team and Inquiry based Learning: Extending Student Understanding and Competency, and Observing Career Prospects
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19K02795
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
乾 明紀 京都橘大学, 経済学部, 准教授 (80571033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 拓樹 京都光華女子大学, キャリア形成学部, 教授 (10444241)
杉岡 秀紀 福知山公立大学, 地域経営学部, 准教授 (10631442)
佐藤 達哉 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (90215806)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 探究活動 / 総合的な探究の時間 / キャリア展望 / チーム探究 / 高大連携 / 複線径路等至性アプローチ(TEA) |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、2022年度の研究について報告する。A高校を対象とした研究では、探究活動とも関連させながらキャリア展望を明確にした生徒とそうでない生徒にインタビューをおこない、複線径路等至性アプローチを用いて、探究活動とキャリア展望の関係を確認した(乾・サトウ,2023)。B・C高校では、探究活動に対するイメージ変容に着目し、この変容の大きさにより3群に分け,それぞれの群に対して,生徒のキャリア展望等に関する特徴を確認した(高野,2022)。また、北近畿地方を対象に高校と地域をつなぐコーディネーターに関する実態調査もおこなった(杉岡,2022)。 次に、研究期間全体を通した研究成果を報告する。本研究の目的および方法は,高校で実施される「チームによる探究活動」を対象に、生徒がチームに緩やかに所属し、活動目標に向かって他者と協同しつつ、自らの知識・理解(わかる)と行動(できる)の拡大に積極的に関与し、その拡大を通じてキャリア形成を展望できるアクティブラーナーになるための必要な支援環境を、質的・量的アプローチをつなぐ混合研究法を用いながら、実践的、実証的に明らかにすることである。研究期間中に新型コロナウイルス感染症が流行し、当初の研究計画を一部変更することとなったが、次の成果を得た。まず、公立3高校を対象とした質問紙調査では、探究活動の促進要因を確認した(乾ら,2020、高野ら,2021など)。また、キャリア展望と探究活動の関係については量的(乾ら,2022、高野,2022)・質的(乾・サトウ,2023など)の両面から確認した。このほか、京都府北部高校の探究活動の実態調査(杉岡,2021)や北近畿地域の公立高校で活動するコーディネーターの実態調査(杉岡,2022)もおこなった。さらに、これらの成果も踏まえ、京都府教育委員会と共同でチーム探究型のプログラムを開発した(共通履修科目として実施)。
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