2023 Fiscal Year Annual Research Report
国際連携研究による形成的評価を視点とした家庭科探究型モデルの開発
Project/Area Number |
19K02808
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
綿引 伴子 金沢大学, 学校教育系, 教授 (90262542)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 紀子 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 名誉教授 (90212597)
鈴木 真由子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60241197)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 形成的評価 / 探究型学習 / 授業開発 / コンピテンシー / 家庭科教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
[最終年度] 2023年10月末から11月初旬に、フィンランドとスウェーデンにてプロセス評価を用いた探究型の授業について調査を行った。フィンランドでは、教育庁の家庭科担当者やヘルシンキ大学、イースタン・フィンランド大学の研究者にヒアリングを実施するとともに、新カリキュラムにおける中学1年生の家庭科の授業参観を行った。スウェーデンではウプサラ大学の家庭科部局を訪問し、ヒアリングを行った。また、マレーシアでのアジア家政学会(2023年8月)に参加の際に、マレーシア、オーストラリア、イギリスの家庭科教育についての情報収集・意見交換を行った。 これまでの調査により入手した資料を分析し、解明されたコンピテンシー獲得や評価手法を参考に日本版家庭科探究型学習・評価モデルを開発し授業実践により検証した。中学校教師2名、中高学校教師1名、高等学校教師3名の計6名の研究協力者とともに、オンラインによる合同研究会を9回開催した。研究会では、モデル授業と評価法の計画と検討、授業実践、振り返りによる授業と評価法の改善を、各学校種の協力者個人と他メンバーとの協働で実施した。 [研究期間全体] 欧州および米国の最新の教育課程と日本の改訂学習指導要領とを分析し、家庭科で育成するコンピテンシーを明らかにするとともに、国際連携のもとで家庭科の探究型学習・形成的評価モデルを開発し発信することを目的に研究を行った。以下の成果が得られた。1)欧州および米国の家庭科における探究型学習とその評価について、授業観察や研究者・教師へのヒアリング調査により資料を収集し分析した。2)小中高家庭科教師との協働のもと、理論と実践を往還させながら日本における形成的評価を視点とした家庭科探究型モデルを開発し提案した。また、他国の研究者や家庭科教師との討議のもとで研究結果を共有化した。
|
Remarks |
鈴木真由子、研修テーマ「消費者教育はおもしろい」、担当講座「消費者教育としての金融教育の理論と実践」、大阪教育大学オンデマンド教員研修コンテンツ(OKUTEP)、URL:https://okutep.osaka-kyoiku.ac.jp/、公開日2024年4月1日
|