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2021 Fiscal Year Research-status Report

中学校保健の授業における生活習慣病予防行動の意欲と自信を高める教材開発

Research Project

Project/Area Number 19K02833
Research InstitutionTokyo Gakugei University

Principal Investigator

佐見 由紀子  東京学芸大学, 教育学研究科, 准教授 (40725868)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 植田 誠治  聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (90193804)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords生活習慣病 / 改善意欲 / 改善自信 / 保健授業 / 中学生 / 歯周病予防
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、中学校2年生を対象に生活習慣病予防行動の意欲と自信を高める教材を開発し、授業を実践し、効果を検証することを目的としていた。しかし、2021年度もコロナ感染拡大により学外者が授業を担当すること、あるいは実態把握や評価尺度作成のためのアンケート調査を実施することについても協力が得られなかった。そこで、2021年度から中学校2年生で新たに導入された生活習慣病の1つである歯周病の予防に関して、協力依頼された中学校2校の養護教諭が実施する特別活動における健康教育において、教材開発の協力をするとともに、授業参観の後に、授業の効果検証に関わり、生徒がどのような教材に関心をもち、学習意欲や予防行動の意欲をもつのかについて分析することとした。
教材開発の工夫として、次の3点が挙げられる。①導入における歯周病がいかに健康や寿命に直結しているかに気づかせるクイズを取り上げた点、②GIGA端末を活用してグループごとにどのような生活が歯周病予防に効果的か、どのようなブラッシング方法が予防に効果的かを調べ、まとめるようにした点、③授業内でどのような視点で歯周病のチェックをしたらよいかの観察視点を学び、自宅で自身の歯肉を観察してくる宿題を通して、自身の課題を発見するようにした点である。
授業の結果、①のクイズでは新たに知ったことへの驚きがあり、②の調べ活動では、発表において自分たちらしさを表現をすることに楽しさや充実感をもったことがわかった。③の歯肉の観察については、感想文から、鏡を持って観察したり、ブラッシングしたりする意義や、磨けていない部分、磨きにくい部分を意識したブラッシングへの意欲をもったことがわかった。
今後は、保健の授業において歯周病予防だけでなく、動脈硬化、糖尿病予防の教材についても教材の開発とその効果検証を行っていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

コロナ感染症感染拡大により、中学校に行き、学外者である研究責任者が授業を実施すること、あるいは、学級閉鎖などにより中学校での実態調査や評価尺度開発のためのアンケート調査の協力を得ることができなかった。そのため、協力依頼のあった中学校で、その学校に勤務する養護教諭が実施する健康教育における教材開発と授業の効果検証に協力する形で、研究テーマに関する検討を行った。

Strategy for Future Research Activity

1年間、研究を延長し、再度、学校現場での生活習慣病予防の保健授業実践を試みる。特に、中学2年生を対象にした動脈硬化予防あるいは、糖尿病予防の教材開発と授業の効果検証を行う予定である。ただし、授業実践ができない場合は、協力の得られる中学校において、生活習慣病予防について未習の学年と既習の学年において、生活習慣病の知識、予防への意欲、自信についてアンケート調査ができるように準備する。

Causes of Carryover

コロナ感染症感染拡大により、開発した教材を用いた保健の授業を中学校で実践することができなかったため次年度使用額が生じた。次年度は、授業が実践できる場合、資料代、アンケートデータ入力のための人件費、アンケート用紙印刷費、アンケート封入用封筒代として使用する。もし、授業実践が困難な場合は、協力が得られれば、アンケート調査を実施する。その場合は、アンケート印刷代、データ入力の人件費として使用する。いずれも困難な場合は、先行研究の分析とし、文献コピー、書籍代として使用する。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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