2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study on Teaching Figure paintings by Active Learning
Project/Area Number |
19K02838
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
松本 昭彦 愛知教育大学, 教育学部, 特別教授 (00190512)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 人物画 / 構図 / 頭上空間 / キミ子方式 / 美術科 / 図画工作科 / アクティブ・ラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では国内外の人物画の画像収集を通して、構図や衣装などについて分析し、キミ子方式を基にした人物画指導法をアクティブ・ラーニングの観点から開発することを目的としていた。4年間の実施計画は、1・2目に国内外の人物画の画像収集と構図の分析、アクティブ・ラーニングに関する文献資料の収集を行い、3・4年目に人物画指導法の開発、及び検証のための実験授業を行う予定であった。 1年目のアメリカ(ワシントンDC、クリーブランド)での現地調査及び資料収集では、クリーブランド美術大学の協力が得られたほか、韓国(全羅北道全州市、全羅南道海南郡)での人物画の構図調査やアクティブ・ラーニング関連資料収集には、光州教育大学校の協力が得られた。2年目は、世界的なコロナ感染拡大により、小中学校への訪問や国内外での調査が困難となったため、1年目に収集した画像から構図を分析したり、アクティブ・ラーニング関連資料を読み込んだりした。3年目には「朝鮮肖像画の構図に関する研究」(大学美術教育学会誌『美術教育学研究』54)、「小学校図画工作・中学校美術の教科書における人物のある題材-キミ子方式の人物の描き方との応用に関する考察-」(愛知教育大学研究紀要第71輯)を発表した。 最終年度の2022年度には、研究で得られた知見をもとに、仮説を検証するための実験授業を愛知県内の小中学校で実施したほか、年度の中盤以降にはコロナ感染状況が落ち着きを見せはじめ、再び海外渡航が可能になったため、2年目に実施予定であったヨーロッパ(スペイン、オランダ)での人物肖像画の構図調査を実施することができた。また、人物画の構図研究のまとめとして、「人物画の頭上空間の大きさに関する研究-帽子による影響についての考察」(愛知教育大学研究紀要第72輯)を著わしたほか、年度末には冊子体の「研究報告書」を作成でき、関連機関に送付を行っている。
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Research Products
(2 results)