2019 Fiscal Year Research-status Report
小中高で重複している韻文教材(文語調の俳句・短歌、漢詩)の段階的・系統的な指導
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19K02841
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
吉田 茂樹 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 准教授 (20737837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武久 康高 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 准教授 (70461308)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 古典教育 / 小中高の重複教材 / 韻文 / 段階的・系統的な指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、小学校・中学校・高等学校の教科書に採録されている韻文教材(文語調の俳句・短歌・漢詩)を取り上げ、それぞれの発達段階において、どのような指導原理の基に、どのような指導方法により、段階的・系統的に授業を展開すればよいのかを検証授業を通して明らかにする。 1年目の本年度は、以下の①~③の点について実施した。①全体的なアクションプランの作成。②先行実践研究の収集・分析。③小学校・中学校・高等学校の教科書に重複して採録されている韻文教材の確認。 ①交付申請書に従い、本研究の具体的内容を確認した。検証授業に関しては、まず本学 の教育学部附属小学校・中学校で実施した授業を分析して再構想することとした。 ②古典教育における先行実践研究を分析することで、授業を構築するための骨子となる 指導原理・指導方法を具体的に示した。 ③平成25年度(2013)から平成29年年度(2017)に検定された小学校・中学校・高等学校 の教科書に重複して採録されている韻文教材をピックアップした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の流行に伴う対応のため。
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Strategy for Future Research Activity |
1年目では、「扱う重複教材の文学的研究(文学史的研究を含む)」まで実施できなかった。ちょうど教科書の検定・採択の時期に重なり、扱う教材が決定できなかったことが理由である。平成30年度(2018)から令和4年度(2022)に検定される小学校・中学校・高等学校の新しい教科書に重複して採録されている韻文教材の再確認が必要になった。そこで今回の研究では、平成30年度(2018)に検定された小学校の新しい教科書(令和2年度(2020)使用開始)と平成31年度(2019)に検定された中学校の新しい教科書(令和3年度(2021)使用開始)における重複教材を対象とし直すこととする。 2年目では、以下の①~③の点について実施する。①平成30年度(2018)に検定された小学校の教科書と平成31年度(2019)に検定された中学校の新しい教科書から重複教材をピックアップ。②1年目に作成した指導原理・指導方法により「授業モデル」のアウトラインの作成。③具体的な学習指導案の作成。 すでに新型コロナウイルス感染症の流行に伴う対応のために研究に遅れが生じているが、可能であるならば本学の教育学部附属小学校・中学校において検証授業を行いたいと考えている。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行に伴う対応のため研究に遅れが生じている。次年度使用額については、以下の①~③の実施のために使用する。 ①平成30年度(2018)に検定された小学校の教科書と平成31年度(2019)に検定された中学校の新しい教科書から重複教材をピックアップ。②1年目に作成した指導原理・指導方法により「授業モデル」のアウトラインの作成。③具体的な学習指導案の作成。
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