2020 Fiscal Year Research-status Report
グループ・キャリア・カウンセリング技法を用いた効果的なキャリア教育に関する研究
Project/Area Number |
19K02842
|
Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
渡部 昌平 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 准教授 (90610874)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | グループ |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍で小中高の教員研修が軒並み中止になり研究協力者の確保が困難な上、小中高校へ外部人材(研究者)が入るのは絶望的な状況であった。加えて多くの学会大会が中止となり、情報・意見交換もできない困難な状況であった。 そうした中、大学での講義等を通じた大学生へのグループ的働きかけを複数回行い、研究自体は継続している。先行研究の調査を行う中で、日本人若者は相互独立性が低く(強く自己主張ができない学生が多い)、相互協調性が高い(他の人がやれば自分もやるという学生が多い)ことから、その点に配慮したグループワークを行うことがグループワークを効果的にするとの示唆を得ている。グループワークの内容も重要であるが、教員側の学生に対する働きかけも重要であるという示唆である。 これらの研究成果については昨年度のオンライン学会で2回の報告をし、引き続き今年度も大学生を対象に研究・発表を継続していく予定であり、成果については今後の小中高の教員研修でも活用していく予定である。 特に今年度は(当初の想定とは多少方向性が変わるかもしれないが)大学生のキャリア教育という観点から、自己分析や業界・企業研究あるいは人間関係形成(コミュニケーション能力)の育成支援にグループ・キャリア・カウンセリングの要素を取り入れ、その効果と課題について検討していきたいと考えている。 なおコロナ禍が収まり次第、小中高教員向けの働きかけを再開する予定としているが、今のところ見通しは立っていない。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により小中高に入るどころか研究協力者となり得る教員との接触が制限されている状況となっている。情報・意見交換のために参加したい学会大会も中止が続いている。そうした中、先行研究を検討しつつ大学生を対象とした研究として継続している状況である。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き大学生を対象にグループに関する研究を進め、一定の成果をまとめたい。コロナ禍が収まり次第、小中高教員への働きかけを開始し、可能であれば小中高の授業にも関与していきたい。
|
Causes of Carryover |
情報・意見交換のために参加予定だった学会が軒並み中止となったため。また小中高教員との接触が断たれ、謝金を払うような研究が進められず、謝金不要の大学内での研究を進めていたため。 今年度以降は、オンラインを含め接触を検討していきたい。
|