2021 Fiscal Year Annual Research Report
グループ・キャリア・カウンセリング技法を用いた効果的なキャリア教育に関する研究
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19K02842
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
渡部 昌平 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 准教授 (90610874)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | グループ / 普段と違うメンバー / 少人数 / 尊重 / リアクション / アイコンタクト / 段階的 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、大学生を対象にグループ活動の効果・効率を上げる方法について、講義等でのグループ活動を踏まえた大学生への質問紙調査をもとに検討を進めた。 6月の学会大会では、グループ活動を活性化させる教員の働きかけとして「学生がやって面白いと思えるグループ活動をする」「席指定・席替えなど『普段と違うメンバー』と組ませる」「簡単なグループワークから開始して,少しずつ難しいグループワークに入る(いきなり難しいワークはしない)」「グループの人数を4人程度の少人数までおさえる」「短時間の自己紹介や共通点探しなどで,メンバーについて共通理解を深める」などが挙げられたことを報告した。 12月の学術誌では、大学でのグループワークを多用する講義を通じて、学生は相手の話をしっかり聞き相手を尊重する重要性、相槌・リアクション・質問をする重要性、目を見る・アイコンタクトをする重要性などを学び、自分のことを話す・自分から話す必要性や経験を積むことの必要性を理解するようになった一方で、「我慢する」「雰囲気を読む」「リーダーが仕切るべき」など自己主張をしない消極的な傾向も一部で見られたことを報告した。 また他方で11月の学会大会では、具体的なキャリア形成支援のためには1対1の相談(具体的な職業の提示や相談・アドバイス)や実際に働いている人の話なども必要であることを示唆した。
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