2019 Fiscal Year Research-status Report
高放射線感受性である学童・幼児を護るESD 教育・保育者用簡易土壌測定法の構築
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19K02843
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Research Institution | Shokei Gakuin College |
Principal Investigator |
齊藤 敬 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 教授 (00343616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 秀茂 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 特任教授 (30162051)
山崎 裕 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 准教授 (40322656)
東 義也 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 教授 (60279495)
岩倉 政城 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 名誉教授 (90005067)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 放射能 / 土壌汚染 / ESD / 環境放射能 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、福島第一原子力発電所の事故によって汚染された教育・保育施設のさらなる回復とともに、教育・保育者が自ら放射能の測定・評価を行い、放射線や放射能汚染から子どもを護るための、持続可能な開発のための教育(ESD)を行うプログラムを作成することを目的としている。 特に、今後汚染状況が変化し、正確な評価が難しくなると予想される土壌の放射能測定を簡便な方法で定量する方法を開発し、さらにこの測定結果を未だに放射能汚染された教育環境に不安をもつ学童・幼児の保護者に対して、教育・保育者自身が迅速に報告することにより、その後の教育・保育者、保護者間でのリスクコミニュケーションを継続的、かつ円滑に行えるようにできるシステムを構築することである。そこで研究期間内に「簡便な土壌測定法の構築」「教育プログラムの作成と講習」「実地での本測定法・プログラムの検証」「結果の公開および本方法によるESD」等を行う。 本年度は、「簡便な土壌測定法の構築」のための「土壌採取キット」の開発、放射能を測定し得られた値を解析し正しく評価ができる「教育プログラムの作成」を行った。「土壌採取キット」に関しては十分満足いくスペックのものが開発できたが、本来1セット1万円程度で考えていた予算を上回ってしまった。しかし、試験的に数セットの採取キットを用意し、実際に2つの幼稚園に試験的に配ることができた。その中で1つの園から実際に測定の依頼があり、「土壌採取」・「測定」・「解析結果報告」の一連の流れを円滑に実施できることも確認された。 また、ESDに関わるフォーラムに参加し、本研究で開発した土壌採取と放射能測定に関する教育プログラムについて紹介を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ予定通り研究が進行している。しかし、「土壌等のサンプリング」の「測定キット」のコストが予想以上にかさんだため、次年度は性能を下げずに低コスト化をはかり「測定キット」をさらに作成し、本プログラムをより沢山の教育機関に配布出来るよう計画を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、先にも述べたがまずは「土壌等のサンプリング」の「測定キット」の低コスト化に着手する。その上でより沢山の教育機関で本プログラムを試していただき、教育プログラムをよりブラッシュアップしていく予定である。 しかし新型コロナウィルスの影響もあり実際の教育現場等に赴き、本プログラムを実施したり、学会・シンポジウム等で紹介を行うことが難しい可能性もある。その際は近くの小中学校等に協力を仰ぎ研究を展開する予定である。
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Causes of Carryover |
土壌採取キットの開発に予定以上の経費がかさんだため、本来購入予定であった土壌水分計の予算の一部を使用することにした。そのため、余剰分を繰り越し、予算を組み替えて本来購入予定の土壌水分計を次年度に購入することとした。
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Research Products
(2 results)