2021 Fiscal Year Research-status Report
Historical, Ethical, and Legal Issues and Perspective about Taking Care of Animals in School
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19K02845
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Research Institution | Tokyo Future University |
Principal Investigator |
鈴木 哲也 東京未来大学, こども心理学部, 教授 (50566750)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 学校飼育動物 / 法 / 倫理 |
Outline of Annual Research Achievements |
学校飼育動物の法的に側面と倫理的な側面を分析し、具体例としてアメリカザリガニやミシシッピアカミミガメを取りあげ、検討し、法と倫理の境界について検討した。 法律、民法をベースとし、は主に動物の愛護及び管理に関する法律、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法を対象とした。 結果として、愛護動物には、法令で定められた愛護動物や特定外来生物だけでは考えることができない動物達が存在し、学校飼育動物として、倫理的には愛護動物と同等に扱いはするが、法令上は守られていない動物や、倫理的には愛護動物と同等に扱われているが、法令的には駆除対象となりえる場合があることを指摘した。 なお、本研究を結果をまとめ、論文として投稿し、「理科や生活科における学校飼育動物の法と倫理の境界に関する一考察‐動物愛護法及び外来生物法を用いて‐」(東京未来大学保育・教職センター紀要)に公表した。 上記の他、歴史資料のうち、昭和初期の長野師範で使用されたと思われる資料に記載された学校飼育動物の使用に関する記述の分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
歴史調査には行けていないが、論文として、法と倫理に注目した研究を公表できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
歴史資料の収集がまだ不十分なため、今年度は歴史資料の収集を積極的に行っていきたい。 そして、引き続き、歴史と法と倫理の側面から体系的に学校飼育動物の問題を検討していきたい。
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Causes of Carryover |
学会発表がオンラインになり、交通費用や宿泊費が不要になり、また資料収集がコロナのため、自由にできなかったため。
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