2021 Fiscal Year Research-status Report
Qualitative analysis of yogo teacher's skills in coordination with a classroom teacher and the development of program to enhance these skills in training phase.
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19K02846
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
長峰 伸治 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (50303574)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 相互調整スキル / 養護教諭 / 学級担任との連携 / 育成プログラム / 意見不一致場面 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度の主な目的は、相互調整スキルの育成プログラムを実施することであった。養成段階の養護教諭を目指す学生を対象に、グループワーク及びロールプレイを中心としたワークショップ形式のプログラムを実施した。 養護教諭と学級担任が児童生徒の支援において考えが一致しない場面を提示して、それぞれの立場や背景をどう考え、養護教諭として学級担任と連携して支援を行う上で、どのように相互の視点・考えを調整していくのか、について、まず学生が一人で考え、その後グループディスカッションで検討を行った。両者がより良く連携を行うための相互調整スキルについてグループ内で議論・検討する際、養護教諭と学級担任の立場になってロールプレイを行ってもらった。また、2020~2021年度に実施した質問紙調査で現職養護教諭の回答に多くみられた反応を基に、両者の連携にとって必要な視点を提示した。 プログラム実施後に、相互調整スキルに関する質問紙調査を行い、プログラムの効果測定を行った(同じ調査をプログラム実施の半年前に実施している)。その結果、プログラムの実施により、学級担任と意見を調整する際に、実施前に比べて、いきなり自らの考えを主張するのではなく、まずは相手(担任)の立場や背景を尊重したり認めたりする内容の言葉かけが増加した。生徒へのより良い支援を行う上でのパートナーとして相手を尊重し、話し合って、意見調整をする意識とスキルが身についたことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
過去2年間に「養成段階」の学生を対象とする調査協力者の目標数を満たすことと、相互調整スキル(自由記述)のスコアリングや質的分析において、時間がかかり想定していたように進まなかったことが影響して、また、本研究以外の業務が多忙であったことにより、特に調査やプログラムの結果をまとめることに関する進捗が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
相互調整スキルの質的分析およびスキル育成プログラムの実践の結果をまとめることを進めるために、研究期間を1年延長した。育成プログラムについては新たな対象に実施する予定である。
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Causes of Carryover |
実施した調査等の結果をまとめて成果として発表することに関わる経費がこれまで未使用であったため、次年度はそれに充てる。
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