2023 Fiscal Year Annual Research Report
新学習指導要領を具現化する小学校書写指導 -ICTを活用した指導法の研究-
Project/Area Number |
19K02852
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Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
岡田 充弘 中村学園大学, 教育学部, 准教授 (30758313)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小学校書写 / ICT教育 / 小学校国語科 / 書写指導 / 授業デザイン / 国語科学習指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「整った字を書くための原理・原則の獲得」のため、書写指導支援ソフトを取り入れた授業モデルを作成・提案し、授業者と学習者への効果検証を目的としている。コロナ禍が明け、研究計画を下記の通り修正し、実施した。 ①書写指導支援ソフトを用いた効果の検証:毛筆書写の授業の際、学級の全児童に「教科書AR」をインストールしたiPad、またはWi-Fi環境下で児童用タブレットPCを用い、動画視聴と運筆練習場面、整った字を書くコツの説明を録画して見返す場面を仕組む。学習後に感想を集約し、ICT機器を用いない授業と比較して成果と課題を検証する。本研究期間に児童一人1台タブレット端末が保障されたこともあり、ICT機器利用の選択(iPadか児童用タブレットPCか)は検証学級の教員に委ねることとする。 ②書写指導支援ソフトを取り入れた授業モデル(学習過程を表した学習指導略案)を作成し、検証授業を通して授業モデルの改善を図り、ICT機器(iPad、またはタブレットPC)を用いた書写指導の授業モデルを提案し、周知に努めていく。 ①については、コロナ禍により継続的な研究ができなかった時期があったが、研究協力関係にある福岡県宇美町の小学校で実践することが叶った。具体的には実演提案と小学校教員による追実践を行った学校が3校あった。実演できなかった学校には趣旨説明を行い、授業モデルの説明動画と小学校教員が行った授業動画を送り、校内研修に活かしていただくよう依頼した。ICT機器の選択は、令和4年度以降、児童用タブレットPCを選ぶ学級が増えてきた。 ②については追実践を行った小学校教員と共に、R6年1月「国語科学習デザイン学会」で実践発表を行った。また、福岡県大野城市、大川市、大牟田市の小学校で授業モデルを紹介した。大川市の小学校では初任者研修の授業に取り入れていただき、本研究の成果を広めることができた。
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