2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a screening test and practical treatment of English for primary school students with developmental dyslexia
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19K02959
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
石坂 郁代 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (70333515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 健 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (90781906)
秦 若菜 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (50448958)
水戸 陽子 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (70721984)
東川 麻里 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (20509103)
上岡 清乃 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (70967801)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 発達性ディスレクシア / 英語学習 / 英語の読み書きスクリーニング / 認知神経心理学的モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦では,2020年度から英語教育が小学校において教科化され,児童の学習支援が重要な課題である。そのような課題に対応するため,本研究の目的は,発達性読み書き障害のある小学生が英語を学習する際の効果的な支援方法を開発することであった。この目的のもと,研究1では,認知神経心理学的モデルに依拠する英語の読み書きスクリーニング検査を作成し,通常の学級に在籍する小学5年生と6年生536名,中学1年生~3年生682名に実施した。その結果,得点で-1.5SDを下回る児童生徒が一定数存在することが明らかになった。英語の読みに苦手さがある児童生徒は6~10%,書きに苦手さがある生徒は4~6%の割合で抽出された。書きの割合の方が低かった理由としては,課題が文字の模写課題であり,読み課題に比べて難易度が低かった可能性が考えられた。また,このスクリーニング検査の限界として,中学生では課題の成績に天井効果が見られたことや,視覚的情報処理だけではなく音韻的情報処理についてもスクリーニングに含めていく必要性が明らかにされた。 このスクリーニング検査は通常の学級の児童生徒に対して実施したものであり,本研究の目的である「発達性読み書き障害のある児童生徒」つまり診断のある児童生徒に対する実施は現在実施の内諾を得たところであり,今後の成果を待たなければならない。従って,当初予定していた研究2の「日本語を母語とする読み書き障害のある小学生への効果的な英語学習の支援方法の開発」については,その臨床群への実施の結果を分析した後に発展的に遂行していく予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Development of a Screening Test for the Early Identification of Japanese Children with Difficulties Learning English2022
Author(s)
Kamioka, S., Ishizaka, I. , Suzuki, K., Hara, Y., Hata, W., and Mizuto, Y.
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Journal Title
Progress in Rehabilitation Medicine
Volume: 7
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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