2020 Fiscal Year Research-status Report
MOOCの開発・運用・改善における支援環境の構築に関する研究
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19K02972
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
酒井 博之 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 准教授 (30283906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森村 吉貴 京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (80578279)
岡本 雅子 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 特定講師 (50736783)
ウィジェラタナ イサンカ 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 特定研究員 (10817109)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | MOOC / オープンエデュケーション / オンライン授業 / ダッシュボード / 大学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、教員が主導で教材を作成する形態のMOOCにおいて、(1) その開発と運用を通じた教員の経験についてインタビュー調査を通じて明らかにするともに、(2) 学習履歴データから得られる講義の改善に有用なフィードバック情報を特定し可視化するMOOC支援ダッシュボードを開発し、実際の支援を通じてその効果を検証することである。 本年度は研究代表者及び研究分担者のすべてが本務校において新型コロナウイルス感染症対応の担当部署に所属していたため、本研究課題を計画通りに遂行することが困難であった。 (1) の教員の経験の構造化については、前年度までにMOOCを配信している複数名の教員に対し、授業配信期間終了後に半構造化インタビューを実施し、その内容分析によりMOOCの制作や授業配信時における教員の経験について探索的に分類を試みてきた。今年度はその成果の一部を「新型コロナウィルス感染症拡大防止のために実施した工学系基礎科目におけるオンデマンド型授業実践の評価」というタイトルで12月に開催された大学ICT推進協議会年次大会で成果報告を行った。次年度は引き続きMOOC担当教員への参与観察・事後インタビューを通じ、開発・運用・改善の各段階で可能な支援や必要となる支援を誘発した要素を抽出し、教員の経験についてさらに構造化をはかる。 (2) のMOOC支援ダッシュボードの開発については、前年度までに開発した支援ダッシュボードのプロトタイプの精緻化を目指していたが、次年度に実際のMOOC担当教員へのフィードバック場面に適用し、その効果・有効性について検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は研究代表者及び研究分担者のすべてが本務校において新型コロナウイルス感染症対応の担当部署に所属していたため、本研究課題を計画通りに遂行することが極めて困難であった。本研究の対象であるMOOCの配信自体は予定通り継続実施してきたが、本年度はオンライン授業対応で多忙となったMOOC担当教員へのフィードバックやインタビューの機会を得ることができなかった。次年度が本研究課題の最終年度となるが、ビデオ会議システムを利用した担当教員に対するインタビューの実施等、共同研究者間で研究進捗について適宜見直し、当初予定していた研究計画の遂行を目指す。
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Strategy for Future Research Activity |
「教員の経験の構造化」については、MOOCの担当教員への半構造化インタビューを再開し、MOOCの制作や授業配信時における教員の経験について内容分析により探索的に分類を試みる。また、MOOCの開発・運用・改善の各段階で可能な支援や必要となる支援を誘発した要素を抽出し、教員の経験について構造化をはかる。「MOOC支援ダッシュボードの開発」については、支援ダッシュボードのプロトタイプに、学習ログを利用した受講者の学習状況を可視化するツールを追加するともに、実際のMOOC担当教員へのフィードバック場面に適用し、その効果・有効性について検証する。
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Causes of Carryover |
本年度は研究代表者及び研究分担者のすべてが本務校において新型コロナウイルス感染症対応の担当部署に所属していたため、本研究課題を計画通りに遂行することが極めて困難であった。このため、学会参加や情報収集のための旅費、インタビューのデータ整理等に係る費用が支出されなかったことが次年度使用額が生じた主な原因である。最終年度は、学会での研究成果の発表、MOOCの担当教員に対するインタビュー調査の分析、MOOC支援ダッシュボードへの機能追加等で助成金を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)