2022 Fiscal Year Annual Research Report
MOOCの開発・運用・改善における支援環境の構築に関する研究
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19K02972
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
酒井 博之 京都大学, 国際高等教育院, 准教授 (30283906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森村 吉貴 京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (80578279)
岡本 雅子 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 特定講師 (50736783)
ウィジェラタナ イサンカ 京都大学, 高等教育研究開発推進センター(令和4年9月30日まで), 特定研究員 (10817109)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | MOOC / オープンエデュケーション / オンライン授業 / ダッシュボード / 大学教育 / 支援ダッシュボード / 教員の経験の構造化 / 学習履歴データ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、教員が主導で教材を作成する形態のMOOCにおいて、(1) その開発と運用を通じた教員の経験についてインタビュー調査を通じて明らかにするとともに、(2) 学習履歴データから得られる講義の改善に有用なフィードバック情報を特定し可視化するMOOC支援ダッシュボードを開発し、実際の支援を通じてその効果を検証することであった。最終年度は後者のMOOC支援ダッシュボードを開発を中心に研究を遂行した。 MOOC支援ダッシュボードの開発について、前年度までに開発したプロトタイプを改良・精緻化し、教員および支援スタッフ向けのダッシュボードとして構築した。ダッシュボードは、受講者のログデータや属性情報、講義情報を使用して個々の講義や複数講義の集計データを、目的に応じて可視化する機能を有する。さらに、本システムとの連携を前提とした受講者の成績情報とログ情報の関係を可視化するサブプログラムを開発し、今後の支援ダッシュボードの拡張可能性を高めることができた。 本研究課題を通じ、(1) 教員の経験の構造化については、MOOCの提供教員への半構造化インタビューを実施したものの、研究代表者の所属組織の改編等により、MOOCの開発や運用を通じた教員の経験についての分類・構造化に関する成果公表には至らなかった。(2) MOOC支援ダッシュボードについてはOpen edXベースのMOOCプラットフォームで利用可能な汎用性の高いシステムを構築することができた。教員へのフィードバックへの適用については今後の課題となったが、支援スタッフの活用においては十分な機能を備えていることが示唆された。
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Research Products
(3 results)